パソコン代わりにiPadを仕事のメインマシンとして使おうとしたとき、最初に多くの人を悩ませるのが製品選びでしょう。数あるiPadの中からどのモデルを選ぶのか? このたび筆者もiPadを新調するにあたり、迷いに迷いました。そこで今回はiPadの現在のラインアップを確認しながら、これからiPadの購入を考えている人にとって参考となるように、なぜ筆者は「iPad Pro 11インチ」を選んだかについてお伝えしていきたいと思います。
さて、筆者の場合はこうしてiPad ProとiPad Airのどちらかで最後は悩むことになり、最終的にはiPad Pro 11インチ(第3世代)を購入しました。iPad Proと比べた際のiPad Airの違いは以下の点です。
1)チップがA14 Bionic(iPad ProはM1)
2)Touch ID(iPad ProはFace ID)
3)2スピーカ(iPad Proは4スピーカ)
4)フロントカメラが7MP(iPad Proは12MP)
5)背面カメラは12MP広角のみ(iPad Proは12MP広角と10MP超広角)
6)センターフレーム非対応などカメラのスペックがやや古い
7)ディスプレイがProMotionに非対応
8)LiDARスキャナ非搭載
9)Thunderbolt/USB4非対応
iPad AirとiPad Pro 11インチの価格差は、もっとも安価な64GBモデルのiPad Airが6万9,080円、もっとも安価な128GBのiPad Pro 11インチが9万4,800円なので約2万5,000円。この価格差に対して、上記の差がどう映るかは人によって大きく異なるでしょう。iPad Proのほうが最新のM1チップかつストレージ2倍なのでそれだけでも価格差に見合うと考える人もいれば、1)〜9)の点はすべてオーバースペックで必要なく、2万5,000円の価値はないと考える人もいるはずです。
筆者の場合は、特にFace IDであることとセンターフレーム対応(あまり使わないかもしれないが)に重きを置き、かつそれ以外のスペックが全体的に良いことを踏まえるとiPad Pro 11インチにしたほうが安全かな、という判断のもとプラス約2万5,000円の出費を決意しました。とはいえ、購入後はiPad Airでもよかったなぁと思うこともあり、このあたりの判断は本当に難しいところです。
ちなみに、iPad Proの12.9インチの価格はもっとも安価な128GBモデルで12万9,800円なので、iPad Airと比べて約6万円の差となります。iPad Pro 11インチと12.9インチのスペックはディスプレイサイズ以外は共通なので、筆者の場合は大画面に魅力を感じつつも、さすがに6万円の価格差は大き過ぎると判断し、12.9インチはパスしました。
○iPad Pro 11インチには大満足
こうして筆者の場合は、久しぶりに新しいiPadとしてiPad Pro 11インチ(第3世代)を手にしたわけです。カラーはシルバー、ストレージは128GB(ほかにも、256GB、512GB、1TB、2TBが選択可)、Wi-Fiモデル(Wi-Fi+セルラーモデルはプラス1万8,000円)で価格は9万4,800円。これに、第2世代のApple Pencil (1万5,950円)、Magic Keyboard(3万4,980円)を加えて、トータル14万5,730円です。iPad本体は10万円を切る価格でも、このようにアクセサリを足していくと、その価格はゆうにMacBook Air(11万5,280円〜)を超えてしまいましたので、それに見合うアウトプットをこのiPad Proには出してもらわないとなりません。
すでに購入してから1週間ほど経ちますが、今のところはパソコン代わりのメインマシンとして十二分の活躍をしてくれており、大変満足しています。特に驚かされたのは、やはりM1チップ。M1搭載のMacBook Airと同レベルで、何をやるにしてもこれまで以上にスピーディです(M1のMacBook Airとの処理速度の比較は今後別の記事で紹介します)。また、Magic Keyboardや第2世代のApple Pencilの使い勝手も非常に抜群です。これからは、このiPad Pro 11インチをベースに本連載の記事も執筆していきますので、どうぞご期待ください。(水川歩)