エリクセンのデビューは「数週間後」？　ブレントフォード指揮官「クラブ史上最高の契約に…」

ブレントフォードを率いるトーマス・フランク監督が、新加入のデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンについてコメントした。3日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えた。

　アヤックスやトッテナム、インテルなどでプレーしてきたエリクセンは昨年6月に行われたEURO2020の試合中に心停止を起こし、現在は植え込み型除細動器（ICD）を装着している。イタリアではICD装着状態でのプレーが認められないため、昨年12月に当時所属していたインテルと双方合意で契約を解消。そして先月31日、U−17デンマーク代表時代に同選手を指導したフランク監督率いるブレントフォードに今季終了までの契約で加入した。

　フランク監督はエリクセンについて、「彼はクラブ史上最高の契約となる可能性がある」と加入を歓迎。「6月に彼に起こったことはクレイジーで、私たち全員にとって衝撃的だった。だからこそ、彼がピッチに立つのを見るのは、とても特別な日になるだろう。クリスチャンと彼の家族が元気で、彼が再びサッカーをすることに賛成してくれていることが嬉しい」とも語った。

　一方、デビュー戦の時期は現時点で未定であることを明かした。

「クリスティアンは日曜日（6日）に到着し、月曜日（7日）にはチームと練習する予定だ。（彼は）しっかりとした身体的基盤を持っており、あらゆる種類のテストを行ってきた。彼はよく走り、よくトレーニングしている。この数カ月でかなり多くのことをやったので、彼の基礎は問題ないが、試合のスピードに再び慣れることも一つのポイントだ」

「いつ出場できるかは、まだ何とも言えない。月曜日が過ぎれば、もっとわかると思うよ。数週間後になることを期待しているが、彼のトレーニングを見るまではわからない」

「私は医者ではないが、彼に会ってテストをした専門家たちは、すべてが完璧であることを知っている。クリスティアンと彼の家族は、彼がトレーニング中やサッカーの試合中に何か起こるかもしれないというわずかなリスクも冒さないだろうことも理解している。私の考えでは、リスクは精神的な部分に起因する。つまり、試合勘を取り戻し、トップレベルのサッカーをすることが大事なんだ」

　また、フランク監督は「クレイジーな体験を経て、彼は知っているものを選ぶことにした。プレミアリーグ、ロンドン、何人かの同胞がいるチーム…それに彼は私とのつながりもある。リーグ1（3部）にいたころのファンに、『6、7年後にはプレミアリーグにいるんだ、彼（エリクセン）はブレントフォードでプレーしているんだ』と話すことを想像してほしいね。小さな奇跡だよ」ともコメント。世界的なスター選手がクラブに加入したことに改めて喜びを示した。

　ブレントフォードは5日にFAカップ4回戦でエヴァートンと対戦する。なお、フランク監督は新型コロナウイルス陽性判定を受けたために同試合を欠場する可能性がある。