チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が、今冬の移籍市場を振り返りコメントした。クラブ公式サイトが伝えている。
チェルシーはイングランド代表DFベン・チルウェルが長期離脱となり、スペイン代表DFマルコス・アロンソが一人で左ウィングバックで出続ける状況が続き、4バックを試すなど試行錯誤で過密日程の12月1月を乗り切った。
そのため左サイドで戦える選手の補強が確実視されたが、ブラジル人MFケネディを呼び戻しチームに合流させるにとどまり、今冬の移籍市場での補強は将来を見越した若手選手のみとなった。
後半戦の登録メンバーに入ったケネディについてトゥヘル監督は「彼は試合勘を取り戻すために時間が必要だ」としつつ、「彼はナイスガイだし、才能もある。彼にとって大きなチャンスだし、機会を与えて、ベストを尽くし、彼を助けることができれば、私としても何よりも嬉しい」と期待している様子を見せた。
また、ケネディの最適なポジションをウィングバックとみているトゥヘル監督。「彼の選手としてのプロフィールを考えると、完璧な役割だ。彼の左足はとても強力で、ポゼッショナルなプレーもうまい。シュートもクロスも正確に打てる」と称賛している。
一方、選手獲得に動かなかった今冬の移籍市場についても言及。獲得が噂されたドルトムント指揮官時代の教え子であるフランス代表FWウスマン・デンベレにも触れつつ次のように語った。
「静かなウィンドウだったし、落ち着いていることはいつだってベストなことだから満足しているよ。我々は何事にもオープンだがウスマンとはコンタクトをとっていない。私たちの間には何もなかったけど、不満は全くないよ」
「強力なグループにどんなクオリティ(の選手)を加えるべきかは、私がわかっている。私たちは今のグループを信頼しているし、怪我人が出たときに解決策を見つけるのが私の仕事だ」