ロール プレイは、代替可能かつ理想化されたアイデンティティを模索や投影などを通して作り上げる概念について探求する企画。ロールプレイングや分身の創造、自己の拡散を切り口に制作されたアーティストの作品を展示することで、個人の本質や表向きの人格について問いかけるという。
会場ではジュノ・カリプソ(Juno Calypso)や、ベアトリーチェ・マルキ(Beatrice Marchi)、ハルカ・サカグチ、グリセルダ・サン・マルティン(Griselda San Martin)、澤田知子、ボゴシ・セクフニ(Bogosi Sekhukhuni)といった国際的に活躍するアーティストの作品を展示。ベアトリーチェ・マルキが自身の分身であるケイティに焦点を当てたオーディオ作品「Never Be My Friend」(2014)、ハルカ・サカグチとグリセルダ・サン・マルティンが米国のエンターテインメントや映画業界における多様性の欠如を訴えた風刺的なポートレート「Typecast」(2019)、衣装やカツラ、化粧によって異なる30人のキャラクターを表現した澤田知子の写真シリーズ「OMIAI♡」(2001)などが並ぶ。各アーティストの作品は、クリエイティブエージェンシーのRandom Studioが手掛けた光のインスタレーションの中で展示される。