ブレントフォードに加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、新天地での意気込みを示した。7日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
アヤックスやトッテナム、インテルなどでプレーしてきたエリクセンは昨年6月12日に行われたEURO2020の試合中に心停止を起こし、現在は植え込み型除細動器(ICD)を装着している。イタリアではICD装着状態でのプレーが認められないため、昨年12月に当時所属していたインテルと双方合意で契約を解消。そして先月31日、ブレントフォードに今季終了までの契約で加入した。
7日からブレントフォードの練習に参加しているエリクセンは、クラブの公式インタビューで「いつから再びサッカーができると信じられるようになったのか」という質問に対し、「2日後からだ。その日の夜から数日かけて、自分の身に何が起こったのかを実感するようになった」と回答。続けて、復帰に向けての道のりを次のように振り返っている。
「すべてのテストが始まり、知識も入ってくるようになった。自分ができることを一つずつ(医師から)質問され、僕も医師の話に耳を傾け、その後、徐々に(復帰への話が)軌道に乗り始めた」
「まず、フィジカルトレーニングに心臓がどう反応するか、いろいろなテストが行われた。幸いなことに何も出なかったから、すべてが順調だった。ICDを装着していても限界はない。診断と気持ち次第で、マラソンでもダイビングでもなんでもできるよ」
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ICDを装着してプレーするプレミアリーグ史上初の選手となる可能性があるエリクセンは、「心停止を起こしてICDを装着したとしても、適切な検査を行って問題がなければ再びプレーできる。そのことを示すことができ、とてもワクワクしている。喜ばしいことだよ」とコメント。復活への意欲を次のように示している。
「最初のうちは、試合に出たいと常に思っていて、なかなか試合を見ることができなかったんだ。家族や他のことに意識が向き、試合を追いかけることをやめるようにもなっていた」
「でも、ここ数カ月はサッカー選手としての情熱が戻ってきた。ボールに触れ、芝の匂いを嗅ぎ、スパイクを履き、スタジアムの興奮やファン、チームと関わる感覚のすべてが自分の中に戻ってきたんだ」
「(スター選手として再び見られること)が僕の目標であり、医師からもゴーサインが出た。もちろん、あの時のことはずっと心に残っているし、誰もがあの時のことを思い出すと思うけど、今は新しい思い出を作り、前を向く時だ」
【画像】エリクセンがブレントフォードの練習に合流
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