HTに一触即発の事態…バレンシア指揮官がM・ゴメス退場に困惑「何が起こったのかわからない」

バレンシアのホセ・ボルダラス監督が、10日に行われたコパ・デル・レイ（国王杯）準決勝ファーストレグ アスレティック・ビルバオ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

　2018−19シーズンぶりの国王杯優勝を目指すバレンシアは10日に行われた同大会準決勝ファーストレグでアスレティック・ビルバオと対戦した。バレンシアは37分にセットプレーから失点を許したものの、65分にFWウーゴ・ドゥロのゴールで試合を振り出しに戻す。両者ともに譲らない展開が続いた試合はこのまま1−1で終了した。

　前半終了間際にDFムクタル・ディアカビとアスレティック・ビルバオに所属するFWラウール・ガルシアの間で小競り合いが発生した。この諍いをきっかけに前半終了直後、両チームの選手間で一触即発の事態が起きると、ベンチ入りしていたウルグアイ代表FWマキシ・ゴメスが一発退場。一足先にロッカールームへ戻っていたボルダラス監督は「彼はハーフタイムに退場させられた。何が起こったのかわからない。ベンチに戻ると、彼が退場したことを知らされたんだ」と事態を把握できていなかったことを明かした。

　また、89分にはFWウーゴ・ドゥロがペナルティエリア内で相手DFと接触。主審はノーファールの判定を下したが、ボルダラス監督は「主審でも生で見るのは難しい。プレッシャーがかかる素晴らしい雰囲気の中で、素晴らしい試合を演じてくれた」と挟みつつも「しかし、アクションを見たとき、我々は非常に明確なペナルティであったということで意見が一致した。その行為にVARが入らないというのは理解できない。（61分に起きた）カルロス（・ソレール）に対するファールも同じで、レッドカードだと思う」と苦言を呈した。

　3月2日に“メスタージャ（バレンシアの本拠地）”で行われる国王杯準決勝セカンドレグ。同試合について、ボルダラス監督は「これぞフットボールの真骨頂。勝ちたいという野心を持った2チーム。ホームでの試合になるけど、五分五分の試合になるだろう」と苦戦を強いられることを口にしている。