既読スルーされたけど付き合えた！　好きだった元同僚と恋人になるまでの顛末

　好きな人にLINEを既読スルーされるのって、かなりショックですよね。しかも、いつもは即レスしてくれる相手から何日も返信がなかったら……「どうしたんだろう？」「もしや私、何かやらかした？」と不安になってしまうのでは。

　そんなとき、みなさんはどうやってモヤモヤを解消していますか？　この記事では、片思いの相手の既読スルーに悩み、占いサイトの力を借りた女性の“恋の顛末”をお届けします。

■LINE既読から、返信がないまま10日経過
「気になる人にLINEしたら、既読にはなったけど10日ぐらい返信がないんです」
　ある日のランチタイム。同じ部署のN子さんに「元気ないね」と指摘され、悩みを打ち明けました。

　誰の話かピンときたらしく「忙しいんじゃない？　たぶん、もうすぐ連絡来るよ」と彼女。「来ますかね？　このままずっと既読スルーだったらと思うと怖くて」そう訴えると「じゃあ、プロの出番かな」とスマホを取り出します。

　N子さんのいう「プロ」とは占い師。占い好きの彼女は、結婚前はよく対面占いに行っていたらしく、最近はWEB占いが気に入っているそうです。

　「既読スルーね。これとかいいかも？」スマホで検索し、見せてくれたのは『西新宿の母◆真如雅子』という占いサイト。「既読スルー……え、距離置かれた？」の文字が目に飛び込んできました。

　促されるままに自分と相手の情報を入力し、「鑑定する」を押すとテキストやグラフがあらわれます。

「昔、西新宿の母に占ってもらったんだけど、すごい当たってて泣いちゃった」
　話に耳を傾けつつ、画面をスクロールしていったら「今あの人が既読スルーするのはなぜ？」「今あの人があなたに不安に思っていること」など気になる言葉が。

　「へえ、こんなことわかるんですね？」驚くとN子さんは「よかったら後で見てみて」とURLを送ってくれました。

■既読スルーした彼との関係
　LINEを既読スルーした相手は、去年まで一緒に働いていたTさん。3つ年上の31歳で、新人の頃は教育係をしてくれた先輩です。地元が近いこと、趣味が合うことから距離が縮まり、2人でランチや飲みに行く仲に。

　ここ数年は仕事仲間というよりも“いい友達”って感じで、お互いに恋愛相談をしたり、一緒にお笑いライブに行ったり。その仲の良さは傍目にも伝わるのか、周りの人から「付き合ってると思ってた」といわれたのも一度や二度ではありません。

　そんなTさんが転職したのは去年の11月末。会社の送別会はZoom飲み会でしたが、別の日に2人でご飯に行ってプレゼントも渡しました。

　当日、告白しようか迷ったけど、関係が壊れるのが嫌でそのまま解散。以降も週に2〜3回はLINEを送り合っていたのに、1月後半、私からのLINEが既読になって以来、連絡が途絶え……。「嫌われた？」「それとも彼女ができた？」と悶々としていたのです。

■彼が既読スルーする理由は？
　N子さんに相談した日の夜、教えてもらった占いサイトを見ると、こんなメッセージが表示されました。

◎『今あの人が既読スルーするのはなぜ？』
「今、Tさんは相手に合わせる気持ちが極端に低くなっています。（中略）もちろん、あなたのことをどうでもいいと思っているわけではないんですよ。ただ、どうしても多忙だったり先約があったりで、気持ちに余裕がなくなってしまっているんです。」

　N子さんの言葉どおり「忙しい」との占い結果。ようやく新しい仕事に慣れてきた頃だろうし、そりゃそうかって気持ちになります。でも、スタンプぐらい送ってくれてもいいのに、と独りごち、次は『今あの人があなたに不安に思っていること』を見てみました。

◎『今あの人があなたに不安に思っていること』
「自分のほうがあなたを思う気持ちが強いのではないか、と不安に思っているようです。たとえそうだとしても問題はないのですが、今のあの人にとってはそれがどうしても気になる部分。」

　この結果にはびっくり。だって絶対、私のほうが“好き”の度合いが強いから。相手のほうが思いが強いなら、既読スルーしないでしょ。まあ、占いなんてこんなものかな。

　さらに画面をスクロールすると「このまま返信を待っててもいい？」という言葉と西新宿の母の写真が。

◎『ハッキリ教えて！　このまま返信を待っててもいい？』
「答えは『はい』です。
これまでは、なかなか勇気が湧き上がらず、その返信のタイミングに苦悩していたTさん。けれども、ここにきてにわかに勇気が湧き上がってきたようです。近いうちに、あの人からちゃんと返信が来ますので、あなたは何も心配することはありません。」

　またしてもびっくり。近いうちに返信が来る？　ないない。占いはもういいや。続きを読むのをやめてベッドに入りました。

■占いを試した数日後、彼からLINEが！
　ところがどっこい。その数日後、本当にTさんからLINEが来たんです。しかも3通！

・1通目「間取りをマトリと言い間違える」

・2通目「田中圭と原田知世がCMキャラクター」

・3通目「遅くなってごめん。昨日までバタバタで考える余裕がなかった。マトリは麻薬取締官」

　そう、いい忘れていましたが、私が最後に送ったLINEは大喜利のお題だったのです。「こんな不動産屋さんは嫌だ」という。

　2人ともお笑いが好きで、お互いによくお題を出し合っていたので、いつものノリで送っていたんですよね。忙しくて、それどころじゃなかったのか。悪いことしちゃった。

　手を合わせて謝罪する猫のスタンプを送ったら、電話がかかってきました。「忙しいのにすいませんでした」挨拶より先に謝ると「いいよ。こっちこそ、ずっと返信できなくてごめん」。そして「急だけど、土曜か日曜、飯でも食わない？」とお誘いが。

　「家系ですか？　二郎系？」「何でラーメン一択？」久々に聞くTさんの笑い声。「この前、奢ってもらったじゃん。今度は好きなもの奢るよ」素敵すぎる提案に胸が高鳴ります。

■占いのお陰？　幸せが一気に押し寄せてきた
　そんなわけで連絡が来たうえ、会う約束までできてラッキー！　からの今……なんですが、だいぶ心が落ち着いてきました。

　当日はカフェでお茶した後、イタリアンバルで乾杯し、公園を散歩して。ほろ酔いの私が「なんかデートみたいですね」と呟くと、「デートだよ」突然、声が大きくなるTさん。「これデートだから！」。

　彼いわく、過去に何度か「付き合おう」といいかけたのに、ロマンチックな雰囲気を作ろうとする度に私がぶち壊すせいでいえなかったそう。「俺が辞めた日も。帰りに伝えるつもりだったのに、店を出た途端、トトロの曲を歌い出すんだもん。あれじゃ無理でしょ」。

　甘い雰囲気になるのを全力で阻止しようとしてるとしか思えなかった、といわれ、ポカンとしてしまいました。「自分のほうがあなたを思う気持ちが強いのではないか、と不安に思っているようです」という占いの結果が示していたのは、このことだったのかも!?

　ちゃんと返信も来たし、占い、信じてなかったけど当たってしまいました。N子さんに報告しなくちゃ。読み飛ばした他の占い結果も、しっかり読んで参考にしようっと。『西新宿の母◆真如雅子』……今後もお世話になる予感がします。