オリックスの紅白戦で育成の2年目右腕・宇田川が快投!中嶋監督「僕より周りに良いアピールになったのでは」

1

2022年02月11日 21:22  ベースボールキング

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

打者3人を三振で仕留め、アピールした2年目の宇田川優希 [写真=北野正樹]
◆ 昨季はウエスタンで1試合の登板

 オリックスは11日、今キャンプ初めての紅白戦を実施。

 両組とも若手主体の編成となった中、投打ともにアピールに燃える若き力の躍動が目立ち、中嶋聡監督はじめ首脳陣を喜ばせた。




 まずは“投”で観客を魅了したのが、紅組の2番手としてマウンドに上がったプロ2年目の育成右腕・宇田川優希だ。

 3回から登板すると、最速151キロのストレートと落差のあるフォークボールで育成の釣寿生を見逃し三振。

 さらに一軍経験もある佐野皓大、来田涼斗も空振りの三振に仕留め、予定の1イニングを3者連続三振で締める圧巻の投球を披露した。



 八潮南高から仙台大を経て、2020年の育成ドラフト3位で入団。

 昨季はウエスタン・リーグで1試合に登板があっただけで、150キロを超える直球と武器のフォークはあったものの、1年目は「うまくハマらなかった」とのこと。スピードを追い求めるのではなく、ボールのキレ、質を向上させること。そして制球力をつけることが必要だった。


 小林宏二軍監督のアドバイスもあり、昨秋の高知キャンプからフォームを変えた。

 力まず、バランスよく投げる。本人は「一気に変えるのは怖かった」と振り返るが、「力まない自然体のフォーム」を手に入れた。

 中嶋監督は宇田川について、「もともと球速はある投手。昨年そんなに実戦で投げていないので、僕より周りに良いアピールになったのでは」と、飛躍を目指す若手投手たちに与える好影響にも期待を寄せた。


◆ ルーキーも躍動!

 “打”では、紅組の1番に入ったドラフト4位ルーキーの渡部遼人(慶応大)が、初回の第1打席でいきなり安打をマーク。

 左腕・佐藤一磨から左中間に弾き返す対応力を見せると、守っても1回裏の無死一塁の場面で、来田の中前打の際に三塁を狙った佐野を三塁への好返球で刺すレーザービームを披露。

 「スローイングが悪かったが、練習の成果が出せた」と渡部。「打撃も少しずつ、力強く振れるようになった」と充実ぶりを口にした。

 指揮官も「ミート、合わせるのがうまい。左対左だが、実戦向きかな」と高評価。守備のビッグプレーにも、「(俊足の)佐野晧大を刺したことは評価できる」と満足げだった。


 このほかにも、ドラフト5位の高卒ルーキー・池田陵真(大阪桐蔭高)が勝ち越しの適時三塁打を放つなど、初戦からルーキーや若手がアピール合戦を展開。実り多い紅白戦となった。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)




【動画】フォークの落差が素晴らしい!オリックスの育成2年目右腕が3者連続三振の猛アピール

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定