12日、『FUJIFILM SUPER CUP』で川崎フロンターレと浦和レッズが対戦した。
Jリーグのシーズン開幕に先駆け、前シーズンのJ1王者と天皇杯王者が対戦するスーパー杯。大会名称が変更された今シーズンは、日産スタジアムを会場に行われた。川崎FはMFチャナティップ、浦和はMF岩尾憲とDF馬渡和彰という注目の新戦力も先発メンバーに名を連ねた。
序盤から川崎Fがボールを保持し浦和が高い位置からプレッシャーをかける展開となると、先制したのは浦和だった。7分、スローインからのルーズボールを拾ったDF酒井宏樹が敵陣深く右サイドに侵入し、グランダーの鋭いパスを供給。これをペナルティエリア内で待っていたMF江坂任が右足ダイレクトでゴール左へと流し込み、ゴールネットを揺らした。
先制を許した川崎Fは、徐々に浦和の守備に対応。高い位置でボールを保持し、相手を敵陣へと押し込んでいく。それでも浦和が粘り強い守備で対応し、結局前半は0−1のスコアで45分を終えた。
迎えた後半、川崎Fの鬼木達監督はMFジョアン・シミッチに代えてFWマルシーニョを投入。チャナティップを中盤に下げ、MF大島僚太がアンカーの位置に入る。それでも浦和はチーム全体で対応を見せ、運動量は落ちることなく終始タイトな守備で川崎Fに効果的な攻撃を許さない。
すると81分、浦和が追加点を挙げた。後方からのパスに抜け出したMF明本考浩が、追走してきた江坂にパス。ボールを受けた江坂は右足のキックフェイントで鋭い切り返しを見せDF谷口彰悟と距離を取ると、左足のシュートでゴールネットを揺らした。
2点のリードを奪った浦和は、最後まで集中した守備で川崎Fの攻撃をシャットアウト。試合はこのまま0−2で終了し、浦和は2006年以来となるスーパー杯のタイトルを獲得した。
【スコア】
川崎フロンターレ 0−2 浦和レッズ
【得点者】
0−1 7分 江坂任(浦和)
0−2 81分 江坂任(浦和)