仏オートクチュール・プレタポルテ連合協会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)が主催するファッションウィークは、仏ファッションスクール「Institut Français de la Mode」の卒業コレクションで幕を開け、9日間の日程で96ブランドが新作コレクションを発表する。今シーズンは82ブランドがパリでショーおよびプレゼンテーションを開催し、その多くがショーの模様をライブ配信するなどフィジカルとデジタルを組み合わせた発表形式となる。なお、デジタル配信のみで発表するブランドは14ブランドと少数にとどまった。
初参加ブランドで注目は、アシュリー・オルセン(Ashley Olsen)とメアリーケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)の姉妹が手掛ける「ザ・ロウ(THE ROW)」(3月2日11:30)と、「ヴェトモン(VETEMENTS)」が昨年立ち上げた新ブランド「VTMNTS」(3月4日20:00)。いずれもショーの開催が予定されている。その他、ハンガリー出身のサンドラ・サンダー(Sandra Sandor)が手掛ける「ナヌーシュカ(Nanushka)」(3月1日12:00)、中国出身のルイ・チョウ(Rui Zhou)が手掛ける「ルイ(RUi)」(3月5日11:30)などが初参加となる。
CFCL(2月28日19:00)は、昨年受賞した「FASHION PRIZE OF TOKYO」の受賞に伴うサポートを受けて、立ち上げから約1年半(4シーズン目)にしてパリコレ初参加。クリエイティブディレクターの高橋悠介は、独立前に「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のデザイナーとしてメンズのパリコレに参加しているが、ウィメンズでは初めてとなる。今回は映像によるデジタル配信のほか、現地パリでフィジカルのプレゼンテーションも予定している。
2日目に発表する「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」(3月1日11:30)は、コロナ以降の2シーズンは映像のみで発表してきたが、今回は事前に東京でランウェイショーを開催し、その映像をパリの公式スケジュールでデジタル配信する。サカイは過去2シーズンにわたりパリコレから外れ独自の時期に発表してきたが、今回は公式スケジュールに復帰。パリでは約2年ぶりにフィジカルのランウェイショーを開催する。