事業別では、「ラロッシュポゼ(La Roche-Posay)」や「セラヴィ(CeraVe)」「ヴィシー(Vichy)」などを有するアクティブコスメティックス事業部が、皮膚科学に基づくダーマコスメティックスの需要拡大などを受けて前年比30.3%増の39億2400万ユーロ(約5109億円)と高水準となった。オンライン売上も10億ユーロを超えるほどの好調だった。
リュクス事業部は同21.3%増の123億4620ユーロ(約1兆6075億円)で、コンシューマープロダクツ事業部を抜いてグループ最大のカテゴリーとなった。「ランコム(LANCÔME)」や「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」のほか、「キールズ(Kiehl’s)」のレチノール入り美容液など、エイジングケア商品が後押し。また、フレグランスでは「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」の「リブレ」、「ミュグレー(MUGLER)」の「エイリアン・ゴッデス」や「プラダ(PRADA)」の「ルナ・ロッサ・オーシャン」が人気を牽引した。
コンシューマープロダクツ事業部は「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」のマスカラ「スカイハイ」などが好調だったほか、Netflixのドラマシリーズ「ペーパー・ハウス(La Casa de Papel)」とのコラボが人気を博すなど堅調に推移し、同4.5%増の122億3350万ユーロ(約1兆5928万円)だった。
サロン向けヘアケアなどを擁するプロフェッショナルプロダクツ事業部はアメリカと中国の成長が顕著で、また「ケラスターゼ(KÉRASTASE)」の人気が貢献し、全体で同22.2%増の37億8390万ユーロ(約4926億円)に成長した。