チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16ファーストレグが15日に行われ、パリ・サンジェルマン(フランス)とレアル・マドリード(スペイン)が対戦。後半終盤までスコアレスの展開が続いたものの、アディショナルタイムの90+4分に生まれたフランス代表FWキリアン・エンバペのゴールが決勝点となり、PSGがレアル・マドリードに1−0で先勝した。試合後にPSGのマウリシオ・ポチェッティーノ監督がインタビューに応じ、その内容を16日付けでフランス紙『レキップ』が伝えている。
PSGは前半開始早々から試合の主導権を握ったが、レアル・マドリードも堅い守備で対応する。後半に入ると、PSGにビッグチャンス。61分にPKを獲得すると、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシがキッカーを務めた。だが、メッシのキックはベルギー代表GKティボー・クルトワにセーブされ、PSGは絶好の得点機を逃す。そのままスコアレスで試合が終了するかと思われた90+4分、左サイドからペナルティエリア内に侵入したエンバペがゴール右隅を狙ったシュートを放つと、これがゴールネットを揺らす。土壇場で生まれた劇的なゴールによって、PSGがファーストレグを制した。
PSGのポチェッティーノ監督は、レアル・マドリード戦の勝利を受けて以下のようにコメントしている。
「とても幸せだよ。チームのパフォーマンスは非常に良かった。全般的に我々はレアルよりも優れていたし、勝利に値したと思う。まだ戦いは続くけど、この一歩を踏み出したことが重要なんだ」
「90分間しっかりと試合をコントロールしながら、できるだけ高い位置でボールを奪うことに努めたんだ。我々はレアルにほとんどチャンスを与えなかったね。選手たちの働きは勝利にふさわしかったし、彼らは信じられないほどの才能を持っている。ただし、セカンドレグまでに再び集中力を高めておく必要があるよ」
また、ポチェッティーノ監督は、決勝点を挙げたエンバペについて「世界最高の選手の一人」とコメント。移籍先の有力候補として挙げられるレアル・マドリードとの試合で輝きを放ったエースFWを称賛した。