オリックス・杉本が紅白戦初出場し快音「疲れている時こそ…」調整に手応え

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2022年02月18日 06:52  ベースボールキング

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初の紅白戦で快音を響かせた杉本裕太郎[写真=北野正樹]
◆ オフはゴルフで切り替え「翌日、体が動きやすい」

 オリックスの宮崎キャンプは第4クール最終日の17日、今キャンプ3度目の紅白戦を行い、初出場した杉本裕太郎が適時二塁打を放ち、昨季の本塁打王、3割打者の“貫禄”を示した。

 5回二死一、二塁で迎えた第3打席。村西良太の外角球を右へはじき返し、二塁走者の廣澤伸哉を迎え入れた。一塁走者・佐野如一は本塁で憤死し1打点で終わったが、「アウトローの結構いいコースだった。走者がいたのでいつも通り、コンパクトに打てて、いいところに飛んでくれてよかった」と、納得の表情で振り返った。

 安打は1本にとどまったが、1回の第1打席も山崎颯一郎の外角球を、逆らわず右方向へ。後藤駿太の美技に阻まれたものの、痛烈なライナーを放ち、「ライナーやフライを打つ練習をやってきたことが、球の速い投手が投げる実戦で出せることが出来てよかった」と、自主トレ、キャンプでの成果を出せていることを喜んだ。

 実はこのクールは疲れからか、体に力が入らない感じがしたという。それでも、昨日ウエートトレに取り組んだことで、体の状態が良くなり打撃にもつながったそうだ。

 「自分で気付けることを大事にしていきたい」と杉本。

 2年前までは「疲れると休んだり、逆に打ち込んだりして余計に疲れることがあった。昨年はしっかりと休むところは休んで、1年間、続けることが出来た」という。

 自分の体の状態を知り、適切に対応することで好コンディションを継続する。社会人出身6年目の覚醒には、こんな秘密もあったのだ。

 キャンプの休日は、球団が許可しているゴルフで英気を養う。「当たれば飛ぶが、真っすぐにはいかない。豪快にいきたいが、OBが嫌なので見かけによらず、ドライバー(1W)は当てにいってしまう。まだ発展途上です」と、報道陣を笑わせた。

 「休日にホテルの部屋で寝ているのが嫌。(ゴルフは)いい意味で、野球を忘れることが出来る。体を動かした方が翌日、体が動きやすい」と杉本。

 オンとオフの切り替えで、今季もチームを勝利に導く価値ある一撃を放つ。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)


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