ヘンリー王子、英国での警備をめぐる法廷争いが開始 「内務大臣への配慮が欠けている」内務省弁護士が強く批判

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2022年02月20日 11:41  Techinsight Japan

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英内務省との法廷での対決が始まったヘンリー王子(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子が、英国滞在中の警察警護をめぐる高等法院での争いを開始した。王子は王室離脱後に税金による警察警護を失ったため、個人的に費用を負担すると申し出ていた。王子は要求を拒否した内務省に対し、自費による警察保護を認めるよう求めている。

ヘンリー王子は2020年1月に高位王族からの引退を表明。これに伴い、2月にはRoyal and VIP Executive Committee(RAVEC)の実行委員会が、王子への税金による警察警護を与えないとの決定を下した。王子は同年3月に王室離脱し、メーガン妃やアーチー君と共に米カリフォルニア州に移住した。

その後、王子は英国滞在中の警察警備費は自費で支払うと申し出たものの、内務省が拒否していた。昨年6月には、翌月1日に行われる故ダイアナ妃像の除幕式のために英国に帰国したが、その際には車でパパラッチに追われるという警備上の問題に直面した。このことから王子の弁護士が内務省に手紙を書き、今後継続的に警察警備が提供されない場合には司法審査を求めることを示唆していたのである。

そして現地時間18日、ロンドンの高等法院でスウィフト判事による予備審問が行われた。米国に住むヘンリー王子は出廷せず、代理人であるシャヒード・ファティマ勅選弁護士(Shaheed Fatima)がこのように述べた。

「この要求は、2021年6月の適用後からこの先も続行する警備態勢を考慮したところ、請求者が英国に滞在中に安全を感じられないという事実に基づくものです。」

ファティマ弁護士は王子がこのような要求をする理由について、こう説明している。

「彼が家族や友人に会い、心の拠り所である慈善活動を行うために帰国したいのは言うまでもありません。そして何より、この場所は彼にとって永遠の故郷なのです。」

一方で内務省のロバート・パーマー勅選弁護士(Robert Palmer)が提出した法廷書類には、2020年2月にRAVECの実行委員会が下した決断に対するヘンリー王子の意見がこのように記述されている。

「彼は、自身が直系の王位継承者に該当することを考慮しなかったRAVECが法律上間違っていると言った。彼は英国に滞在中、特別で個人的事情により、全ての状況で警察警備が必要だと信じている。」

内務省は王子が昨年6月に一時帰国した際やこれ以前にも話し合いを行ったが、王子による資金提供の申し出はRAVECに届けられていなかったと主張している。

さらに警察警備費用を個人的に支払うことについて、このように説明した。

「警察による個人的な保護警備は、民間の資金で行うことはできない。RAVECはこのような警備の提供について、その費用を負担するために金銭的な貢献を求めたり、得ることなどを前提には決定していない。」

パーマー弁護士は、ヘンリー王子がプリティ・パテル内務大臣とRAVECに対して「必要な敬意を払う余裕に欠けている」と強く批判した。

スウィフト判事による予備審問は今後も続き、判決文は後日提出される予定だ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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