女優・コスプレイヤーとして活動する桃月なしこが舞台『あの日見た 花の名前を僕達はまだ知らない。』に安城鳴子(あなる)役として出演。今回、公演時のショットやインタビューが到着した。
――舞台お疲れさまでした。
ありがとうございます! まずは誰も欠けることなく無事千秋楽をむかえられたことにホッとしています。舞台の公演中止が相次いだり、日々増えていくコロナ感染者のニュースに、ちゃんと初日を迎えられるのか、千秋楽まで走りきれるのかと言った不安もありました。
稽古中は常にマスクをつけており、マスクを外して演技をすることがゲネプロが初めてだったので、表情一つ一つの作り方、相手の表情の感じ方もぶっつけ本番という形だったのですが、おかげで毎公演学ぶことも多く、日々成長しているなと感じました。稽古期間も短く2週間足らずだったので、終演までが本当に早くて、今は安堵と共に寂しさも感じています。
――舞台中の印象的なエピソードはありますか。
稽古期間が短かった分一日一日が濃厚だったので、キャストの皆とはすぐに打ち解けて本当に仲が良かったんです。そのため、本番中もゆきあつがめんまパパに「めんまが好きだった」と告白するシーンがあるのですが、盆の裏で待機している私とぽっぽで、その告白を聞いて口パクで「えー! 嘘でしょ!? そんなのはじめて聞いたよ〜」「あいつまじか〜」ともしそれを聞いていたらで演技してたりしてました(笑)。
キャストの誰かがセリフを噛んだり間違えたりした時は袖に入った時「間違えたっしょ! やーいやーい」ってからかったり(笑)、終盤のシーンにいくまでは実は袖でわちゃわちゃしてました(笑)。あとは衣装とヘアチェンジが多くて、全部で8着あるのですが、早着替えしても間に合わないところもあったりしたので、裏で全力疾走していて、平気な顔して舞台に上がってセリフを言っていましたが、実は軽く息が切れてました。
――安城鳴子役を演じるにあたり意識されたことはありますか。
とにかくあなるは人気のキャラクターなので、原作ファンの方に「こんなのあなるじゃない!」って思われないようにしたいなと思っていました。なのでアニメを見て動きだったりセリフの言い方、感情の出し方を勉強しました。とはいえ舞台用にアニメとは違う言い回しや、感情表現の仕方もありました。そして漫画も読んで表情をみながらこの時どういう感情だったのかなと考えたりしていました。
"見た目は派手だけど中身はオタク気質"というところだったり、ツンデレとまではいかないけど、照れくさい気持ちを隠そうとしてツンツンしちゃうところは自分と合っているなと思っていたので、そこらへんはすごくやりやすかったです。
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(C)舞台「あの花」製作委員会