ロードレース中に野生の雄牛が出没、通過しようとする選手に次々と怒りのタックル(米)<動画あり>

0

2022年02月22日 05:11  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

コース上に気が立った雄牛が現れる(画像は『FOX 13 Tampa Bay 2022年2月16日付「Caught on video: Bull charges cyclists during California race」(Credit: ELEVENGEAR via Storyful)』のスクリーンショット)
今月12日、米カリフォルニア州で開催されていたロードレース中に、選手が野生の雄牛に襲われる事故が発生した。当時の様子を捉えた映像には、怒りに任せて自転車に乗った選手に勢いよくタックルをする雄牛の姿が映っていた。自転車から投げ出された後に雄牛の追撃を受けた選手もおり、その詳細を『FOX 13 Tampa Bay』などが伝えている。

【この記事の動画を見る】

米カリフォルニア州ベーカーズフィールドで今月12日、“酔った男性によって考案された、非常にハードな自転車レース”として知られるロードレース「ロック・コブラー(Rock Cobbler)」が開催された。全長80マイル(約128キロ)のコースは獲得標高(スタートからゴールまでの上った高さの合計)が5500〜6500フィート(約1676〜1981メートル)もあり、険しい道のりを自転車で駆け抜けるという。

山間に設けられたコースでは様々な野生動物に出会うこともあるが、今回現れたのはいささか気の荒い動物だった。

コース上に現れたのは野生の雄牛で、通過しようとした選手に次々とタックルをお見舞いしたという。雄牛が攻撃する瞬間を撮影した映像には、スピードを緩めながら雄牛の横を通過しようとした選手が、正面から雄牛のタックルを受けてしまう姿が映っていた。

自転車から投げ出された後、立ち上がろうとするこの選手に雄牛は容赦なく2回目のタックルを仕掛けて投げ飛ばしている。この選手の直前に別の選手が雄牛の近くを通過していたが、やや距離があったためか雄牛の攻撃を受けずに済んでいた。後続の選手も同じように進もうとしたが、雄牛の怒りを買ってタックル受けてしまった。

この映像を撮影したリチャード・ペッパーさん(Richard Pepper)は「後ろからどんどん選手がやって来て、何人かは迂回していきましたが、そのまま通過できている人もいました」と話しており、リチャードさんは3人の選手が雄牛に襲われたのを目撃したそうだ。


雄牛のタックルを受けた1人、トニー・インダービジンさん(Tony Inderbitzin)は「こんなに痛いのは初めてです。雄牛の攻撃を受けた当初は首が痛くてたまらなかったのですが、今は腰が痛みの中心です」と語っている。

続けて「そこに雄牛がいることについて深くは考えていませんでした。自転車に乗って(レース中に)通り過ぎるであろう牛たちの1頭というくらいの認識のまま進み、そして10〜15ヤード(約9〜13メートル)まで近づくと背を向けていた牛がこちらを向いたんです。身構えたり何かをする時間はほとんどありませんでした」と当時を振り返っており、近くにいた人が心配して声をかけてくれたが声を出すのもやっとの状態だったという。

このレースの考案者であるというサム・エイムスさん(Sam Ames)は「今回雄牛の攻撃を受けた選手3人のうち2人は無傷で、レースを終えた後はビールで乾杯していましたよ」と明かした。

しかし今回の件は容認できるものではないとも述べており、「これまでの9年間で数えきれないほどの牛たちとすれ違いました。今回はありがたいことに笑いをとることができましたが、選手の安全は最優先事項なので来年は必要に応じてルートの見直しや修正を行います」とコメントした。



画像は『FOX 13 Tampa Bay 2022年2月16日付「Caught on video: Bull charges cyclists during California race」(Credit: ELEVENGEAR via Storyful)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

    前日のランキングへ

    ニュース設定