カメラに向かって手を振る(?)子グマ(画像は『The Sun 2022年2月18日付「POLAR-OID PICTURE Adorable polar bear cub waves at the camera in breathtaking snaps」(Credit: Solent)』のスクリーンショット) カナダ中央部マニトバ州で、写真家リサ・アドラーさん(Lisa Adler、60)が撮影したホッキョクグマの親子の写真に注目が集まっている。母グマはこの時期になると生後3か月頃の子グマと一緒に巣穴から出てくるため、シャッターチャンスが増えるという。
【この記事の他の写真を見る】
地上最大の肉食動物と言われるホッキョクグマの個体数は現在、推定26000頭で、その約60%がカナダに生息していると言われる。
そんなカナダにあるワプスク国立公園(Wapusk National Park)で、写真家リサ・アドラーさんが巣穴から出てきたばかりの複数のホッキョクグマの親子をカメラに捉えた。
ある1枚は雪の上に座る母グマの胸にすっぽりと収まった子グマが、まるでカメラに向かって手を振っているかのように前足をあげており、「巣穴から初めて太陽の下に出てきた可愛らしい赤ちゃん」と『The Sun』などが紹介して話題となった。
また母グマと赤ちゃんがキスする姿を収めた写真には、次のように言葉を添えてホッキョクグマについて簡単な説明をした。
「ホッキョクグマの赤ちゃんは通常、12月頃に生まれるの。重さは約500グラムで体長は30センチほどよ。誕生後は約3か月を母クマと一緒に巣穴で過ごし、その後初めて外の世界に触れるの。」
ホッキョクグマの赤ちゃんは誕生時、目が見えず、歯もないうえ、非常に短く柔らかな毛で覆われており、脂肪と栄養たっぷりの母乳で育つ。そして生後3か月頃に巣穴から出ると、母グマと一緒にゆっくりと海氷を目指す。子グマが母グマと過ごすのは約2歳半までで、その間に狩りの仕方や泳ぎなどサバイバル術を学んでいく。
リサさんはホッキョクグマのことを「好奇心旺盛で喜びに溢れている」と表現しており、子グマが母グマの背中で無邪気に遊ぶ写真には「子グマはいつも遊んでいて人生を最大限楽しんでいるようよ。一方で母グマは、子グマを忍耐と愛で見守っているの」と綴り、こう続けた。
「赤ちゃんは母グマの助けがなければ生きてはいけないの。ホッキョクグマが棲む環境は過酷だけど、親子は生き残るために強い絆を築いていくわ。私はホッキョクグマの親子の絆を目の当たりにできることをとても嬉しく思っているわ!」
なおリサさんは、狩りをするために長い距離を歩いた子グマが母グマの背中の上で休憩をとっている様子や、母グマにピタリと寄り添い眠りにつく子グマの姿なども投稿しており、「本当にキュート!」「人間と変わらないわね」といったコメントがあがっている。今月中旬の投稿では「これからの2週間で、もっとたくさんの母グマを見ることができると思うわ」と述べており、今後にも大きな期待が持てそうだ。
ちなみに昨年9月にはアメリカの小学校で、
滑り台付きの遊具で遊ぶクマの親子の微笑ましい様子が撮影された 。母グマは子グマが安全に遊べるように配慮していたそうで、まるで人間の親子のようだと話題となった。
画像は『The Sun 2022年2月18日付「POLAR-OID PICTURE Adorable polar bear cub waves at the camera in breathtaking snaps」(Credit: Solent)』『Lisa Adler Photography 2022年1月6日付Facebook「Polar bear cubs have been born by now」、2022年1月20日付Facebook「Polar bear cubs always seem to be playing」、2022年1月11日付Facebook「Yes, it’s Monday again.」、2022年2月16日付Facebook「Here’s a mother polar bear」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)