花粉症対策はマスクだけで大丈夫? 東洋医学を活用して花粉症予防を!

1

2022年02月22日 16:31  JIJICO

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

JIJICO

写真


花粉症の症状はインフルエンザやCOVID-19 に似ている


花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが始まる人が多くなります。スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状は「花粉症」と呼ばれています。医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症だと言われています。


花粉症に見られる特徴としては次のようなものがあります。


鼻の三大症状 くしゃみ、鼻水、鼻づまり
目の三大症状 目のかゆみ、目の充血、涙
全身症状   体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下する


上記症状は、風邪、流行性感冒(インフルエンザ)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と似ていますので、花粉症なのか風邪なのかウイルス感染しているかどうかの判断が難しいとされています。風邪は、本来東洋医学用語です。胃腸の機能低下で起こる発熱や咳などの症状を総称して風邪と言います。ウイルスの感染症は38℃を超える高熱を発症しますが、風邪は、38℃くらいまでしか上昇しませんので、違いは明らかです。花粉症は、発熱しません。


花粉症は、花粉が飛んでいる間は続くこと、さらさらとした水っぽい鼻水が流れること、何より高熱を発症しないという違いがあります。心配な方は、専門医の受診が必要です。
 


花粉症のアレルギー反応を予防するために鼻うがいが大切


くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙は、いずれも侵入してきた花粉を取り除こうとするアレルギー反応です。目や鼻から入ってきた花粉は、体内の免疫システムによって「異物=敵」とみなされると、敵に対抗するための抗体(「IgE抗体」と言います)が造られます。このIgE抗体は、花粉に接触する度に造られるため、少しずつ体内に蓄積されていきます。蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が入ってきたとき、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が分泌され、くしゃみや鼻水、鼻づまり等花粉症の症状を引き起こします。IgE抗体を蓄積させないためには、体内への侵入を防ぐことが大切です。花粉症対策に有効な方法は


A.マスクの着用


B.洗顔・洗眼


C.口と鼻のうがい


です。


Aのマスク着用は、現在感染症対策ですべての国民がマスクをしている状態ですので、必然的に花粉症対策をしていることになります。


Bの洗顔・洗眼は、環境が整わなければ難しい行為ですが、薬局で精製水を購入して眼を洗い流すだけでも十分です。防塵メガネの着用も有効です。


Cのうがいは、口の場合一度に付き3〜4回うがいをすることが望ましいと思います。鼻のうがいも大切です。最近は、鼻うがい用の商品が沢山販売されています。個人的には、インドで一般的な「ネティポット」という商品が使いやすいと思います。鼻に水が入ると、ツーンとした痛みが出ます。初めての人は、0.9%の食塩水がおすすめです。ぬるま湯にすると、ほとんど痛みを感じないと思います。外出した後の鼻うがいは、とても有効です。


体内への侵入を最小限に抑えることが、アレルギー発症を抑える一つのポイントです。


アレルギー反応を起さないためには免疫力が発揮できる生活学を知る事が必須


花粉症に対する治療法は、対症療法と根治療法が一般的です。多くの方は、対症療法である内服薬、点鼻薬、点眼薬を使った薬物療法を選択している事と思います。根治療法は免疫療法です。免疫力を最大限に発揮するためには、病気にならない生活学を知ることです。


花粉症を引き起こさないために必要なことは、
(1) 十分な睡眠(7時間半/日)、
(2) 適度な休息(約5分/1時間)、
(3) 規則正しい時間に摂取する食事、
(4) 体温維持が可能な衣服や住居環境、
(5) 運動
です。特に、(1)(3)(4)が大切です。


肝臓の機能低下はアレルギー反応を誘発


免疫力を維持するためには、免疫の働きに関与している肝臓の負担軽減が大切です。
(1)睡眠が不足すると疲労が回復しません。5時間未満が続くと肝臓に負担がかかり、免疫力が低下します。
(2)肝臓は消化器ですので、不規則な時間に食べる、食べ過ぎる、夜遅い時間に食べる(21時以降)などの行為により、負担が増加します。お酒の飲み過ぎは花粉症を誘発します。特に冷たいビールは要注意です。冷たいジュースや氷を入れた飲み物の常飲も免疫力が低下します。
(3)寒い部屋にいることも要注意です。肝臓は体温調節に一役買っています。
冬期の室温は、安静時26〜28℃、食事時22〜25℃、活動時19〜21℃が適当だと考えます、それより低い気温の時は、衣服に注意して、体温が低下しないようにする必要があります。低体温の人は、肝臓の働きが低下しており、免疫力が発揮できないことを意味します。平熱が35℃台の人は免疫力が発揮しにくい状態です。


アレルギー反応を起こさないために、肝臓に負担がかかる生活の見直しを検討して見てはいかがでしょうか。


免疫力を発揮するために運動やヨガ(YOGA)が最適 花粉症治療に鍼灸治療は効果的


免疫力を発揮するためには、運動がお勧めです。特に、いろいろな方向へゆっくり動かすヨガ(YOGA)のポーズをすることは、最適な運動法と言えます。また、ヨガ(YOGA)の呼吸法を身に付けることによって、花粉症の予防に繋がります。
花粉症でお悩みの方は鍼灸治療をご検討戴きたく思います。お灸治療をすることによって免疫力が向上することは、科学的にも証明されています。興味のある方は、お近くの鍼灸院や鍼灸師が勤務する医療機関に相談してみてください。
また、清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい方は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照ください。  



(清野 充典・鍼灸師)

このニュースに関するつぶやき

  • 一番の対策は杉林にナパーム弾を撃ち込むことだと思うんだ バキッ!!☆/(x_x)
    • イイネ!1
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングライフスタイル

前日のランキングへ

ニュース設定