「ミスターSOKKEN」のその先へ…オリックスの4年目・太田椋が超えなければならない壁

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2022年02月23日 19:54  ベースボールキング

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ソロ本塁打を放った太田椋 [写真=北野正樹]
◆ 「少しずつ、形になってきた」

 オリックスは宮崎キャンプ第6クール・2日目の23日、SOKKENスタジアムで行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」でロッテと対戦。

 1−4で敗れて連敗を喫したが、そんな中でも存在感を示したのが、内角球を左翼席まで運んだ高卒4年目の太田椋選手(21)だ。




 この日は2点を追う7回に先頭打者として登場すると、ロッテの4番手左腕・山本大貴からレフトへ追撃のソロアーチ。

 初球から2球連続のファウルで追い込まれるも、ボール球を3球見極めた末、内角への難しいボールに反応。ポールを巻くようにしてスタンドまで運んだ。

 「厳しいボール。しっかりと内側を叩けたので、(ファウルゾーンに)切れなかった」と太田。昨年オフから「低く強い打球を求めてやってきた」と言い、「少しずつ、形になってきた」と練習の成果を口にしている。



◆ 脱「ミスターSOKKEN」を目指して…

 2月16日に行われた巨人二軍との対外試合でも9回に逆転3ランを放っており、20日の紅白戦でも3打数2安打と打撃好調だ。


 20日の試合後、中嶋監督から出た太田評は「今の時期は良い。ミスターSOKKEN」。

 思えば太田は、ちょうど1年前に行われたこの大会(2021年2月23日)のロッテ戦でも石川歩からライトへソロを叩き込み、翌日の西武戦では4打数4安打の固め打ち。キャンプ地で長打力や勝負強さを見せつけ、開幕スタメンにまでつなげた。

 しかし、二塁のポジションを死守することはできず、昨季は53試合の出場で打率.172、3本塁打という成績に終わっている。


 指揮官が太田を“キャンプ地で活躍する選手”と呼んだのは、春先だけでなく、シーズンを通して活躍をしてほしいという思いに他ならない。

 20日の試合後には、「どのあたりから崩れていったのか(本人は)分かっているので、同じことをしないように期待している」とも語っている。

 そしてこの日も、「続けていくしかない。しがみついていくしかない。その1点だけ」。好調の維持と、さらなる奮起も求めた。

 指揮官の大きな期待に、今年は太田が応える番だ。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)




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このニュースに関するつぶやき

  • 太田椋の課題は、日々のケアと故障しない動き作り。『体力』と言い換えても良いかも。
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