ロッテドラ1・松川が攻守に存在感 本前は「すごく投げやすい」と評価

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2022年02月25日 10:14  ベースボールキング

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ロッテ・松川虎生
◆ 打撃でアピール

 「まずはチームのなかで目立たないといけないと思いますので、まずはそこの部分を大事にしていきたいなと思います」。

 ロッテのドラフト1位・松川虎生(市立和歌山高)は、石垣島春季キャンプ中の2月上旬に行ったオンライン取材で“一軍で活躍するために必要”なことについてこのように語っていたが、まさに言葉通りのアピールを続けている。

 持ち味について「どのコースにも強い打球を打てるところ」と話した打撃では、対外試合初戦となった2月15日の楽天戦の6回、佐藤都志也の代打で登場すると、2ボール2ストライクから吉川雄大が投じた5球目のスライダーをセンター前に運び初打席・初安打。初打席で安打を放ったこともそうだが、なによりもすごかったのは、1ボール2ストライクから楽天バッテリーが空振り三振を狙いにいったであろう4球目の低めのフォークを冷静に見送ったこと。このフォークを見極めたことが、初安打の可能性をグッと高めた。

 2月17日の巨人戦では『8番・捕手』でプロ初スタメンを果たし、第1打席にライト前に安打。2月20日のヤクルト戦ではプロ初となるマルチ安打をマークすると、2月22日のオリックス戦ではプロ入り後初となる『5番・捕手』でスタメン出場。4−0の3回二死一、二塁の第2打席、本田仁海が1ボール1ストライクから投じた3球目のフォークをレフト前に弾き返す適時打で、プロ初打点を記録した。さらに6回の第4打席でも、レフト前への安打で2試合連続マルチ安打。

 一軍を狙う若手投手との対戦が多いとはいえ、高卒のルーキーがここまで安打を量産するのは立派。ボール球の見極めもできており、一軍クラスの投手と対戦が多くなったときにどんな対応を見せるのかが楽しみだ。

▼ 松川の対外試合打撃成績
率.429(14−6)本0 点1

◆ 守備でも投手陣を好リード

 「ピッチャーの良いところをどれだけ引き出せるかが、キャッチャーとして大事」と春季キャンプ中に話していたが、捕手面でも投手陣を引っ張っている。

 代打で登場した2月15日の楽天戦、6回裏の守備からマスクを被り、土肥星也、土居豪人を好リードし、2イニングずつ無失点に抑えると、スタメン出場した2月17日の巨人戦も5回までマスクを被り投手陣を無失点に導いた。佐々木朗希と対外試合初のバッテリーを組んだ2月20日の日本ハム戦も、佐々木朗希、小島和哉、土居の3投手をリードし5回を無失点。2月20日のヤクルト戦の4回に失点するまで、松川がマスクを被ったときは17イニング連続で無失点だった。
 
 松川は投手との関係性を築く上で「日々、話すことでピッチャーの良いことがわかってくると思いますので、コミュニケーションを大事にしてやっています」と明かす。

 対外試合2試合に登板して5回1安打無失点と先発ローテーション入りへ向けてアピールを続ける本前郁也は松川について「すごく投げやすいですし、登板前にテンポは早めでいこうと話してやっています」と評価した。

 本前が“テンポよく投げたい”という意図を松川がしっかりと理解し、リードしていることが好結果に繋がっているひとつといえそうだ。

 1年目は体づくりとともに二軍で実戦経験を積んでいくと思われたが、ここまでは正捕手争いをする他の捕手陣と遜色ない働きを見せている。今後、攻撃、守備ともに一軍レベルの選手との対戦が増えたときに、壁にぶつかるのか、それとも今まで通りの活躍を見せるのかが、ひとつポイントになってくる。また、正捕手争いをする他の捕手陣だけでなく、レギュラーを目指す“期待の若手”選手たちにも刺激を与える存在になっているはずだ。

取材・文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • 壁にぶつかるか、そのままいくか?馬鹿かお前は。誰にでも壁はあるんだよ。このままいくわけないだろ。ただ今のロッテのキャッチャーの中ではずば抜けてんだろ。なあ岩下
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