◆ 開幕最有力も指揮官「タイミングだと思う」
オリックスが宮崎キャンプを打ち上げた27日、エースの山本由伸が代表取材に応じ「現時点では100点ではないでしょうか」と、自身のキャンプを総括した。
「コンディションよく、終われたのが一番よかった。素晴らしい時間を過ごせた」と山本。
2月11日に初めてブルペン入り。充実した1か月を送れたことが、そう言わせるのだろう。
キャンプ最終日も、球場に一番乗りだった。自主トレから一緒に練習に取り組む2年目の中川颯とともに、1カ月間をやり切った。
実戦登板はまだないが、フル回転の昨シーズンの疲労度を計算してのことで、不安はない。「これから実戦に入るので、コントロールの部分はまだ、全然出来ていない。試合レベルまで持っていけるように、コンディションを整えつつ、感覚をよくしていきたい」と語る。
昨年、初めて務めた開幕投手。今季は、まだ決まっていないようで、中嶋聡監督は「タイミングだと思う。そこに合っていればいけばいいし、合わないのに無理にいくのもおかしい。今、言うべき話ではない」と、実戦での仕上がり具合をみて判断する方針。
「そこで投げるつもりで練習してきた。オープン戦の登板は、3試合くらいだと思う。自信を持って迎えられるように、しっかり投げたい」。
エースは、昨年果たせなかった開幕戦での連敗ストップに、照準を当てている。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)