セリエA第27節が27日に行われ、ラツィオとナポリが対戦した。
試合開始5分、ナポリが最初のチャンスを作る。中盤でこぼれ球を拾ったピオトル・ジエリンスキが縦に上がると、ヴィクター・オシムヘンに横パスを出す。オシムヘンはエリア右からシュートを放つが、GKトーマス・ストラコシャがこのシュートをキャッチ。
ラツィオは6分、中央のチーロ・インモービレが右サイドのフェリペ・アンデルソンに展開する。アンデルソンが折り返してルイス・アルベルトが合わせるが、惜しくも枠を捉えられない。21分、マッティア・ザッカーニがエリア内でボールをこぼすと、インモービレが拾う。インモービレは相手選手をかわして右足を振り抜くが、クロスバーの上に飛ぶ。
ラツィオは41分、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチがエリア内をドリブルで突破してシュート。44分にはインモービレがL・アルベルトの浮き球のパスを胸で落としてシュートを放つ。しかし両方ともGKダビド・オスピナが防いだ。
後半に入ると52分、L・アルベルトのバックパスを受けたアンデルソンがエリア右手前からミドルシュートを撃つが、GKがセーブ。55分、裏抜けしたインモービレがシュートまで運ぶが、得点とはならない。
すると62分にナポリが先制に成功する。エリフ・エルマスの横パスを受けたロレンツォ・インシーニェが、エリア外から右足を振り抜く。低弾道のシュートはゴール右下に突き刺さり、ナポリが待望の先制点を挙げた。
さらに69分、オシムヘンがGKとの1対1の局面からシュートを撃つと、GKが正面でセーブ。弾かれたボールに反応したインシーニェがゴール右に流し込むが、オフサイド判定により得点は認められない。
得点が欲しいラツィオは88分、左サイドでフリーキックを獲得。L・アルベルトがゴール前にボールを供給すると、相手選手の頭に当たってエリア外にボールが出る。その先にいたペドロは左足でボレーシュートを撃つと、このボールがネットを揺らして、ラツィオが同点に追いついた。
90+4分、エルマスが中央に切り込み、インシーニェを経由してファビアン・ルイスにボールが渡る。ファビアン・ルイスはミドルシュートを放つと、ゴール左に決まり、土壇場で勝ち越しに成功した。
このまま試合は終了して、ナポリが2−1でラツィオに勝利。勝ち点「57」となったナポリは、得失点差でミランを抜いて暫定首位に浮上した。一方ラツィオは勝ち点「43」で7位となっている。
【スコア】
ラツィオ 1−2 ナポリ
【得点者】
0−1 62分 ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)
1−1 88分 ペドロ(ラツィオ)
1−2 90+4分 ファビアン・ルイス(ナポリ)