“ブレイブハート”で開幕ローテへ前進 DeNA・坂本が成長感じさせる5回0封

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2022年03月02日 17:10  ベースボールキング

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DeNA 坂本裕哉[写真=萩原孝弘]
○ DeNA 9 − 1 広島 ●
<3月2日 オープン戦>

 DeNAの3年目左腕・坂本裕哉が2日、本拠地・横浜スタジアムで行われた広島とのオープン戦に先発し、5回無失点と好投。昨年逃した開幕ローテーション入りへ向けたアピールに成功した。


 昨年よりも大きく足を上げ下げする2段モーションから放たれる最速146キロのストレートに、球速差30キロのスローカーブ、カットボール、スライダー、宝刀チェンジアップを巧みに操った。

 初回、トップバッターの菊池涼介のピッチャー返しをフィールディングよく捌き打ち取ると、続く宇草孔基と會澤翼を空振り三振に切って取る上々の立ち上がり。2回は一転、打たせて取るスタイルで、わずか5球で三者凡退に仕留めた。

 3回は連打と四球で無死満塁の大ピンチを迎えたものの、菊池涼をカットボールで空振り三振、続く宇草もカットボールでニゴロ併殺で退けピンチ脱出。4回も味方の失策が絡み無死一・三塁のピンチとなったが、ここでも冷静に小園海斗を一ゴロ、堂林翔太を三直併殺に打ち取り無失点で切り抜けた。

 最終イニングとなった5回は、連続三振を含む三者凡退の危なげないピッチング。予定通りの5イニングを62球、2安打無失点、2四球5三振の内容で投げきり、お役御免となった。


 降板後、坂本は自身の投球について「真っ直ぐも悪くなかったし、外にも内にもラインを作ることができた。カットとチェンジアップで打ち取れた」と納得の表情。

 「ランナー溜めてから切り替えられないまま勝負に行っていた」という昨シーズンとは違い、「ランナーを溜めても冷静に勝負して、あと1本を出させなかったのが良かった。去年とはメンタルの持ち方が違う」と、春季キャンプから取り組んでいる精神面強化の効果も強調した。

 時折見せるクイックも効果的で、昨年課題の制球も向上。確かな成長を感じさせる投球内容に、三浦大輔監督は「球も走っていたし、攻撃的な投球ができていた」と合格点を与えていた。

 「1年を通して先発ローテーションを守って、チームの勝利に貢献したい」と目標を掲げた坂本裕哉。まずは開幕ローテーション入りへ、大きな一歩を踏み出した。


取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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