東大生の1日の平均勉強時間は7.5時間。勉強時間を増やすコツは?現役生50名に聞いた!

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2022年03月04日 00:11  スタディサプリ進路

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受験期になったら、勉強時間はどれくらい必要なの?

1日何時間くらい勉強すれば難関大学に合格できるの?

勉強時間を増やすには、どんな計画を立てて、どんな工夫をすればいいの?

現役東大生が実際どれくらい勉強していたのか、勉強時間について聞いてみた。

東大生に聞いた【1日の勉強時間】は?

東大生の1日の平均勉強時間は7.5時間。勉強時間を増やすコツは?東大生50名に聞いた!
出典:スタディサプリ進路

※東大生の勉強時間を学年・時期別に調査

現役東大生が高校1年生だったときから受験期まで、平日と休日それぞれ何時間くらい勉強をしていたのか?

高校や塾の授業時間以外で、家や自習室の勉強机に向かっていた時間だけでなく、通学の電車の中やカフェなども含め、自主的に勉強していた1日あたりの合計時間を聞いてみた。

高2までは2〜4時間という人が多く、休日は9時間以上という人も


高1の勉強時間】

平日:1日平均2.4時間

休日:1日平均3.5時間
高2の勉強時間】

平日:1日平均2.9時間

休日:1日平均4.2時間

高校1年生から高校2年生にかけて勉強時間がやや増え、いずれも平日より休日のほうが1時間程度長い。

高校1年生の場合、平日は1日2〜3時間、休日は1日5時間という人が多いが、なかには学校や塾の授業以外の自学自習時間はゼロという人も。

休日では、多い人は1日7〜8時間、勉強をしている。

高校2年生の場合も、平日は1日2〜3時間、休日は1日5時間という人が多いが、自学自習時間が0〜1時間という人が少し減っている。

休日では、1日9時間勉強していたという人もいる。

高3受験期は平均7.5時間、休日は1日8〜10時間という人が多い


高3の春〜秋の勉強時間】

平日:1日平均4.6時間

休日:1日平均7.1時間

高3の冬(入試直前期)の勉強時間】

平日:1日平均6.3時間

休日:1日平均8.6時間
浪人期の春〜秋の勉強時間】

平日:1日平均7.9時間

休日:1日平均8.3時間

浪人期の冬(入試直前期)の勉強時間】

平日:1日平均8.1時間

休日:1日平均8.7時間
高校3年生の春から入試直前期まで、当然のことながら、さらに勉強時間が増えていき、高3受験期は平均7.5時間。

高校3年生の春から秋ごろまでの場合、平日は1日4〜5時間、休日は1日5〜10時間まで幅広くわかれている。

高校3年生の冬の入試直前期になると、平日でも自宅学習の日が多いこともあり、1日4〜5時間の人と1日8〜10時間の人にボリュームゾーンがわかれている。

休日は1日8〜10時間で、12時間以上勉強していた人も少なくない。

浪人期は、春から入試直前まで、1日8時間程度、継続的に勉強していて、中には1日14〜15時間という人も。

東大生に聞いた【効果的な勉強方法】は?

東大生の1日の平均勉強時間は7.5時間。勉強時間を増やすコツは?東大生50名に聞いた!
出典:スタディサプリ進路

※東大生に勉強計画の立て方と勉強法のコツを聞いてみた

現役東大生が高校1年生だったときから受験期まで、どのような計画を立てて、どんな勉強をしていたのか、聞いてみた。

高校1年生から2年生までは基礎固め


・「特定の日にめちゃくちゃ長い時間勉強しようとするのではなく、とにかく毎日コツコツと勉強を続けることがよいと思う」(総合文化研究科・女子)

・「定期テストに向けて、日々の課題を着実にこなしていた。また、問題集などは休日に取り組むようにしていた」(教育学部・女子)

・「高校2年生までは、部活動や趣味にも時間を割いて楽しみながら、受験勉強の土台となる各科目の基礎を築く必要があると考えていました。そのため、学校の勉強を大切にして、授業の復習や教科書の読み直しに勉強時間数のほぼ全部を充てていました」(総合文化研究科・男子)

・「学校から与えられた課題をしっかりこなし、予習復習をきっちりと行えば大丈夫です。それだけでも、勉強時間数はそれなりの量になります」(農学部・女子)

・「高校3年生の一年間を志望校対策に充てるため、高校2年生までに高校の全範囲の基礎問題をすべて解けるよう、基礎でわからないところがないように学習計画を立てた」(農学生命科学研究科・女子)
ほとんどの人が基礎をしっかりマスターできるような勉強をしていた。

高校2年生までは、授業の予習復習や定期テスト対策をメインに、部活動や趣味などで息抜きをすることも大切。

受験期は時間より内容重視で弱点克服


・「赤本や問題集など、入試当日までにやっておきたい勉強を書き出し、毎週〇問などと、ざっくり予定表に割り振っていた。そのうえで、ある程度、余裕を持って消化できるような細かめの予定を週単位で組んでいた」(文科一類・男子)

・「勉強時間で計画を立てるよりも、何をどれだけ実質的にやるかで計画を立てたほうがいいと思う」(教育学部・女子)

・「受験期には、できるだけすべての科目をまんべんなく勉強すること。特に苦手科目・分野を置き去りにしないことを意識するのがよいと考えています。定期テストや模試で、自分ができていない部分をきちんと直視すること。そして早期の弱点克服に時間を割いていました」(総合文化研究科・男子)

・「問題集を1〜2冊にしぼって、ひたすらくり返して解くといいと思います」(医学部・女子)

・「勉強は時間ではなく質だと思っていたので、苦手教科を中心に、今日はどこまで理解すると目標を立てた。飽きたり、モチベーションがわかないときは、好きな教科の勉強で気分転換をしていた」(理学系研究科・女子)
日単位・週単位で計画を立てて、弱点克服を中心に勉強している人が多い。

「1日〇時間勉強する」ではなく、例えば1冊の問題集をいつまでに1周するか目標設定をして、1日ごと、1週間ごとに勉強する内容を決めよう。

東大生に聞いた【受験期の睡眠時間】は?


現役東大生に大学受験期の睡眠時間について聞いてみると、入試直前期でも1日7時間程度の睡眠を確保している。

睡眠時間を削ってまで勉強することには否定的な考え方の人が多いようだ。

平均睡眠時間は約7時間


大学受験期、春〜秋の睡眠時間】

平日:1日平均6.7時間

休日:1日平均7.1時間

大学受験期、冬(入試直前期)の睡眠時間】

平日:1日平均6.6時間

休日:1日平均7.0時間
大学受験期は、春から冬まであまり変動がなく、ほとんどの人が1日6〜8時間の睡眠時間をキープ。

1日の平均睡眠時間が5時間以下という人は少なく、しっかり眠ることは大切のよう。

睡眠時間を削って勉強するのはよくないと考える人が多い


・「受験期は思ったより長いので、長期的に良いパフォーマンスを維持するために睡眠時間は削らないほうがいい。睡眠時間ではなく、ほかで時間を無駄にしていないか、生活全体を見直すといい」(経済学部・女子)

・「睡眠時間が少なめでも支障なく活動できる体質であれば、無理しすぎない範囲内での期間限定なら根を詰めることがあってもよいと思うが、基本的に身体が資本なので、日中の勉強内容の濃さを少しでも上げることに注力することが前提」(農学部・男子)

・「睡眠時間をしっかり取ることで、その日に勉強したことの記憶が定着したり、翌日の集中力が上がるので、睡眠は大事」(医学部・女子)

・「眠いときに勉強するのは非効率的だと思うので、睡眠時間は自分の体調に合わせて、適切に取るべきだと思います」(教養学部・男子)
睡眠時間を削ることには、やめたほうがいいという否定的な意見が多かった。

もちろん個人差はあるが、睡眠不足だと、日中に眠くなってしまったり、集中力も落ちることがあるので、1日6〜7時間の睡眠時間はしっかり確保したほうがいいようだ。

東大生に聞いた【勉強時間を増やす方法】は?

東大生の1日の平均勉強時間は7.5時間。勉強時間を増やすコツは?東大生50名に聞いた!
出典:スタディサプリ進路

※勉強時間が足りない!と悩んでいる人は要チェック

現役東大生は、どんな工夫をして勉強時間を増やしたのか?

勉強時間を増やすコツを聞いてみた。

さらに、勉強時間を増やしてもなかなか成績アップしない高校生へのアドバイスをもらった。

学習環境を整えてモチベーションをキープする


・「自習室や図書館に行って、その時間には勉強すると決めていた」(理科一類・女子)

・「リビングなど、親の目につく場所で勉強をした。さぼっていたとき、親に声をかけてもらえるのでよかった」(総合文化研究科・女子)

・「通学電車の時間も、とりあえず単語帳を見るのではなく、きちんと計画して勉強する。スキマ時間の有効活用ではなく、しっかりした勉強時間としてとらえたほうがいいから。自分は、古文の単語と例文を読む時間にしていた」(経営学部・女子)

・「勉強時間をアプリなどで記録すると、可視化されてモチベーションアップにつながる」(薬学部・女子)

・「寝る前の30分だけ好きなことをする時間をつくる。1日の終わりに楽しいことが待っていると、モチベーションを保ちながら勉強できた」(教育学部・女子)

・「一日に複数の科目を一定時間ごとに区切って勉強する。暗記系の勉強と問題演習系の勉強、もしくは文系と理系の勉強など、タイプの違う勉強を交互に組み合わせることで、集中力を保ちながら、まんべんなく勉強時間を確保した」(総合文化研究科・男子)
集中して勉強できる場所をつくる、勉強の記録をつけて達成感を味わうなど、学習環境づくりとモチベーション維持が、勉強時間を増やすコツになる。

勉強時間を増やしても成績が上がらないときは内容を見直す


・「大事なのは自己分析。自分に合っていない勉強法であれば、なかなか成績は伸びません。自分の性質をよく分析し、長所を活かせるような勉強のやり方を考え抜くこと」(農学部・男子)

・「科目によるが、勉強を続けていると、あるとき急に理解が進んで問題が解けるようになる場合もあるから、じっくり勉強に取り組んでいけば大丈夫」(工学部・男子)

・「成績を伸ばすには、勉強時間を増やすことよりも、自分が今理解できていない部分や解けない問題を克服し続けることが大事。問題を解いて間違ってしまったら、次に同じ問題が出てきたときに間違えないようにするにはどうしたらいいかを考え、そのための勉強を続けていけば、そのうち結果も出てくると思います」(教育学部・女子)

・「まず基本を固めること。大学受験は最後まであきらめずに力を注いだ人が合格します。やりきったと思えるまで勉強してください」(農学部・女子)

・「成績は量×質です。量をやったとしても質が伴っていなければ、成果は得られません。質を高める工夫が必要なので、人の勉強法をマネしてみたり、自分自身で試行錯誤して、自分に合うものを取り入れていくべきだと思います」(教養学部・男子)

・「自分の勉強法で足りないもの、または無駄になっている箇所があるのかもしれません。効率の良さも考え直すといいと思います」(法学部・女子)
ただ勉強時間を増やすだけでなく、勉強内容や質を高めることも重要ポイント。

成績アップしなければ、効率のよい勉強法を見直してみよう。

まとめ:質のよい勉強時間を増やすことを考えよう

東大生の1日の平均勉強時間は7.5時間。勉強時間を増やすコツは?東大生50名に聞いた!
出典:スタディサプリ進路

※勉強時間を確保するのと同時に、自分に合った勉強法を探していこう

勉強時間は、受験期が近づくにつれ、徐々に増やしていきたいが、内容が伴っていることが大切。

睡眠時間を削って勉強するのではなく、集中して勉強できる時間と場所をつくって、コツコツと続けていくことが成績アップにつながる。

勉強法を見直しながら、勉強時間をキープしていこう。


文/やまだみちこ 構成/寺崎彩乃(編集部)
※2021年12月に東大生50人にアンケートを実施

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