ベティス、B・イグレシアスの劇的同点弾で17年ぶりの優勝へ王手…2戦合計スコアでラージョを下す

0

2022年03月04日 10:48  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

フラン・ガルシア(左)とセルヒオ・カナレス (右) [写真]=Getty Images
コパ・デル・レイ(国王杯)準決勝セカンドレグが3日に行われ、ベティスとラージョ・バジェカーノが対戦した。

 アンドニ・イラオラ監督の下で今季のラ・リーガを席巻したラージョ・バジェカーノと2004−05シーズン以来の国王杯優勝を目指すベティス。2月9日に行われたファーストレグでは、試合開始早々に先制点を許したベティスだったが、FWボルハ・イグレシアスとMFウィリアム・カルバーリョのゴールで逆転し、2−1で折り返した。

 3日に行われたセカンドレグでは“エスタディオ・ベニート・ビジャマリン(ベティスの本拠地)”に集まったベティコの後押しを受けたベティスが主導権を握る。

 ベティスは5分、MFギド・ロドリゲスが右サイドを駆け上がったDFユスフ・サリバへパスを供給。マークについた相手DFを剥がし、ゴール前へクロスを上げると、FWフアンミが頭で合わせるも相手GKのセーブに阻まれる。

 さらに36分、左サイドでDFアレックス・モレノがボールを受けると、スピードを活かして縦へ突破。そのままペナルティエリア内へ侵入し、マイナスに折り返すも相手DFが体を張って防いだ。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 2戦合計スコアを振り出しに戻したいラージョ・バジェカーノは77分、DFマリオ・スアレスに代えてFWべべを投入した。

 すると79分、ラージョ・バジェカーノが直接フリーキックを獲得。キッカーのべべが力強く放ったボールは不規則な軌道を描き、ゴールネットに突き刺さった。イラオラ監督の采配的中でラージョ・バジェカーノが2戦合計スコアで追いつく。

 一方のベティスも82分、FWフアンミに代えてMFホアキン・サンチェス、86分にはFWウィリアン・ジョゼに代えてB・イグレシアスを投入した。

 ベティスは84分、MFナビル・フェキルがドリブルでペナルティーエリア内へ侵入し、右足を振り抜く。相手GKの手を弾いたものの、相手DFにゴールライン上でクリアされる。

 このまま延長戦に突入するかと思われた後半アディショナルタイム、左サイドでボールを受けたホアキンが持ち運ぶと、裏に抜け出したMFセルヒオ・カナレスへスルーパスを供給した。飛び出してきた相手GKにシュートコースを消されたカナレスは、右足アウトサイドでパス。相手DFにあたりコースが変わったボールへ反応したB・イグレシアスが押し込み、土壇場で再びリードを奪う。

 試合はこのまま終了。ベティスは2戦合計スコア3−2でラージョ・バジェカーノを下し、2004−05シーズン以来の決勝へ進出。一方、クラブ史上初の同大会決勝進出を目指したラージョ・バジェカーノは、あと一歩のところで大会から姿を消すことになった。

 今季限りで現役引退の意向を示しているホアキンを最高の形で送り出したいベティスは奇しくも、同選手が5シーズンに渡って在籍したバレンシアと4月23日に王座を賭けて対戦する。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定