■浦和レッズ
【プラス材料】
開幕4試合未勝利とはいえ、試合内容に悲観要素はなく、これまでの良い部分を継続していくことが求められる。
負傷者や新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手がいたところから復帰してきた人数が増え、最高のコンディションかどうかは疑問ながら選手の数が揃ってきた。MF岩尾憲の出場停止が明け、FWキャスパー・ユンカーが復帰したのも好材料だ。
スタメン選考からベンチワークに幅が増えることは、リカルド・ロドリゲス監督の長所を引き出すことにもつながるだろう。
【マイナス材料】
陣容が整ってきた反面、これまでの戦いでプレータイムが過剰になっていたMF江坂任やMF伊藤敦樹ら中心選手の状態は厳しい。また、DF酒井宏樹も川崎フロンターレ戦の後半はかなり疲労を見せていただけに、中3日でどれだけ回復できるか。
結果が出ない時期が続けば、どんなチームも疑心暗鬼になってしまうもの。前半に良いゲームをしながら決定力を欠き、後半に息切れして失点する敗戦が続いているだけに、そのパターンを想起させる試合展開になるのは避けたい。
文:totoONE編集部
■湘南ベルマーレ
【プラス材料】
前節はサガン鳥栖を相手に先制こそ許したものの、後半に修正を図って前線からの圧力を強め、マイボールを落ち着かせて流れを手繰り寄せた。そうして同点に追いつき、アウェイで貴重な勝ち点1を奪取。
続くJリーグYBCルヴァンカップのジュビロ磐田戦でも立ち上がりから攻守に積極性を傾け、初戦に次いで2連勝を飾った。自分たちのなすべき戦いを再確認できたと言えるだろう。
後述する通算対戦成績とは裏腹に、リカルド・ロドリゲス監督率いる浦和レッズとの相性は悪くなく、昨季は1勝1分だった。
【マイナス材料】
開幕から1分1敗と、いまだ勝利がない。課題とする得点力も2試合で1ゴールと結果を出せていない状況だ。前半に後手を踏んだ鳥栖戦を踏まえても、ゲームの立ち上がりは大事になるだろう。
リーグ戦未勝利の一方、ルヴァンカップでは結果を出しており、チーム内の競争は激しさを増している。今節は誰がスタメンを勝ち取るか。鳥栖戦でDF畑大雅が負傷交代した左ウイングバックを含めて注目だ。
浦和との通算対戦成績は10勝7分24敗。相手のホームでも5勝3分12敗と、大きく負け越している。
文:隈元大吾