DeNA・三浦監督「オープン戦で良かった」パ覇者を相手に投壊し大敗

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2022年03月05日 19:14  ベースボールキング

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DeNA 三浦大輔監督[写真=萩原孝弘]
● DeNA 1 − 12 オリックス ○
<3月5日 オープン戦>

 横浜スタジアムに歓声が響き渡ったのは1回裏、牧秀悟の中前安打までだった。

 “プロ入り初先発”を任されたドラフト4位ルーキー・三浦銀二(22=法政大)は初回、4番・杉本裕太郎をインハイのストレートで空振り三振に斬って取るなど、球威で押し込む素晴らしい立ち上がり。

 しかし2回、先頭の宗佑磨にカーブを拾われ二塁打を許すと、連続四球を与え無死満塁の大ピンチを迎えてしまう。8番・若月健矢は見逃し三振で退けたが、一死後に適時打、押し出し四球、満塁走者一掃の適時二塁打とオリックスの猛攻を受けノックアウト。

 2回途中4安打3四球5失点で降板した三浦は「自分のピッチングができず悔しいです。2回に入り慎重になってしまいました。イニングの途中でマウンドを降りることになり申し訳ないです」とうなだれた。

 投球を見守った三浦大輔監督も「立ち上がりはボールも良かったが、2回に別人になった。どっちが本当の銀二なのか…。オセロの白と黒を両方見た感じ」と首をひねった。ただ「アウトを取れたことも事実。あと数イニング見てみたい」と追試を示唆した。

 三浦のあとを継いだ投手陣もピリッとせず、中川虎大が4、伊勢大夢が1、エドウィン・エスコバーが2、入江大生が1、三嶋一輝が1と計12個の四球を与え、被安打12で12失点と完全投壊。

 指揮官も「キャンプでやってきたことが全く出せなかった」とストライクゾーン内で勝負するピッチングができなかったことを嘆き、「守りの時間が多くリズムを作れず、エラーも出てくる。ボール球が多くなったことが全て」と投手陣へ厳しい言葉を続けた。

 歯車が噛み合わないシーンは攻撃でも見られ、初回のタイラー・オースティンの安打で「楠本が判断を誤って三塁まで行けなかったことが、非常に大きなポイントだった。連打でも結果1点で止まってしまったことは反省」と振り返り、「課題がぎっしり詰まった試合だった」と総括した。

 しかし、この試合前時点で対外試合6勝1敗1分と、今春は順調な滑り出しを見せていたのも事実。三浦監督は「シーズン入って、このままうまくいくとは思わない。オープン戦で良かったなと思うし、この時期で良かった。明日どう活かすか」と、この日の黒星を前向きに捉えた。大敗の一戦も横浜反撃の糧にして見せる。


取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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  • オープン戦なんだし、勝って慢心するよりは負けて課題点を多く見つけた方がいい。
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