“ハマっ子左腕”がハマスタで快投!DeNA育成2年目・石川達也の猛アピールに指揮官も「良いものを見せてもらいました」

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2022年03月06日 17:25  ベースボールキング

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好投を見せた育成2年目・石川達也 [写真=萩原孝弘]
◆ 支配下登録を目指す「101」が躍動

 DeNAの石川達也投手(23)が6日、横浜スタジアムで行われたオリックスとのオープン戦にリリーフ登板。

 横浜高時代以来というハマスタのマウンドで快投を見せ、支配下登録へ向けてアピールに成功した。




 6回からマウンドに登った石川は、先頭の頓宮裕真をチェンジアップで空振り三振に斬ると、山足達也は膝下への直球で押し込み二飛。幸先良くアウトを重ね、トップに返って渡部遼人のセーフティバントにも素早く対応。フィールディング良く捌いて3アウトでチェンジ……と思いきや、一塁はセーフの判定。伊藤裕季也の足がベースから離れてしまっていたのだ。

 つづく福田周平にはレフト前に運ばれ、二死から一・二塁のピンチ。打席には3番・宗佑磨を迎えたが、ここは1球で一ゴロに斬ってピンチ脱出。スコアボードにゼロを刻んだ。

 続投した7回も、先頭の杉本裕太郎をチェンジアップで空振り三振に打ち取り、太田椋は緩い変化球で追い込んだ後の高め速球で空振り三振。高卒ルーキーの池田陵真は全球ストレートで右飛に仕留め、2回無失点の好投を披露した。



 MLBで通算3度のサイ・ヤング賞に輝いたクレイトン・カーショーを彷彿とさせるフォームから、最速147キロのストレートに球速の違うカーブとチェンジアップを巧みに織り交ぜ、打者に的を絞らせない変幻自在の投球を展開。

 最初のイニングこそミス絡みでピンチを迎えたものの、終わってみれば2回を投げて27球、被安打1、無四球・3奪三振で無失点と素晴らしい内容だった。


 試合前には「すごくボールの質も良いですし、良い形で投げている。オープン戦で自分の持っているものを出せるのかどうか。自分のピッチングができるのかを見てみたい」と話していた三浦大輔監督も、試合後は「ピッチングがうまい」と絶賛。

 つづけて、「ストライクはこう取る、ボールでいいところはしっかりボールにする。フォームを色々変えて、タイミングを変えながらも、自分のリズムは崩さずにしっかりと投げきれている」と、技術面を高く評価した。

 支配下登録についても、あくまでも「球団が決めること」としつつ、「一軍のオープン戦でしっかり、堂々と、2イニングを投げきっているわけですから」と、現場目線で前向きに捉える。


 ルーキーイヤーの昨季はファームで前半戦のうちに4勝を挙げながら、故障で離脱と悔しい時間を過ごした左腕。それでも今年はキャンプから好調を維持し、ファームからの参加選手として掴んだチャンスを見事にモノにして見せた。

 横浜高校の出身で、生まれも育ちも横浜という“ハマっ子左腕”が、待望の支配下に向けて最高のインパクトを残した。


取材・文=萩原孝弘




【動画】投手陣が安定した投球を披露!育成2年目・石川達也が猛アピール [ハイライト:DeNA−オリックス]

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