日に日に存在感増すロッテのルーキー廣畑と八木

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2022年03月08日 10:04  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテの廣畑敦也(左)、八木彬(右)[提供=千葉ロッテマリーンズ]
◆ 廣畑はイニングまたぎも

 ロッテの“社会人出身ルーキー”ドラフト3位・廣畑敦也、同5位・八木彬は、その存在感を日に日に高めている。

 先発、リリーフの両方をこなせる廣畑は対外試合、4試合・5回1/3を投げて、失点は1。春季キャンプ中の取材で開幕一軍入りに向けて必要なことについて訊くと、「ヒットとか打たれたとしても、0点で抑えることがピッチャーとして大切だと思っている。点を取られないピッチャーというのが勝ちに近づくためには大事だと思う。どれだけ打たれても点を取られないというところをこだわりたい」と話していたが、2月24日のソフトバンク戦で失点したものの、その他の登板では無失点に抑えている。

 オープン戦初登板となった3月1日のオリックス戦は圧巻の投球だった。0−2の8回から登板し、先頭の紅林弘太郎を2球で簡単に追い込むと、最後は外角いっぱいの129キロスライダーで見逃し三振。続く小田裕也に対しても2球で追い込むと、最後は3球目の138キロチェンジアップで一ゴロに仕留めた。太田椋も3ボール2ストライクから投じた8球目の152キロのストレートで見逃し三振と、パーフェクトリリーフ。

 5日のソフトバンク戦では0−0の7回二死二、三塁と走者を背負った場面で登板した。リチャードに四球と暴投が重なり、1点を失うも続く代打・野村大樹を中飛で、最少失点で切り抜けた。イニングまたぎとなった8回は連打で一、二塁とされたが、松田宣浩を中飛、上林誠知を148キロのストレートで空振り三振に斬ってとった。


◆ 八木もOP戦は無失点投球

「自分の投球をするという意識で投げていきたいと思います」。

 春季キャンプ中のオンライン取材で八木は、対外試合に向けて武器である力強いストレートと落差の大きいフォークで抑えていくことを誓ったが、現時点では言葉通りの投球を見せている。

 対外試合は4試合・5回を投げて、自責点は2。対外試合初登板となった2月17日の巨人戦、続く2月24日のソフトバンク戦では失点したが、オープン戦に入ってからは2試合に登板していずれも無失点だ。

 ストレートは社会人の2年間で大学時代から6キロアップし最速152キロを誇っていたが、3月2日のオリックス戦で自己最速を1キロ更新する153キロを計測。同日のオリックス戦では、昨季本塁打王に輝いた杉本裕太郎をフォークで空振り三振に仕留めるなど、1イニングをわずか8球に抑えた。

 6日のソフトバンク戦は0−0の9回から登板し、先頭の今宮健太を2ボール2ストライクから138キロのフォークで空振り三振。ストライクゾーンからボールゾーンへ落ちる素晴らしいフォークだった。二死走者なしから谷川原健太の初球に自己最速タイとなる153キロを記録するなど、最後は高めの152キロストレートで空振り三振に打ち取り試合を締めた。

 開幕まで残り3週間をきり、各球団開幕に向けて主力選手の出場が多くなる。そのなかで、変わらず打ち取っていくことができるか注目だ。

【廣畑と八木の対外試合投球成績】
廣畑敦也
4試 5回1/3 被安4 振5 与四死2 自責1 防1.69

八木彬
4試 5回 被安5 振5 与四死0 自責2 防3.60

文=岩下雄太

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