オリックスのバルガスが5回を1安打・無失点 今年は先発の可能性も…?

3

2022年03月09日 20:02  ベースボールキング

  • 限定公開( 3 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

先発で好投を見せたバルガス [写真=北野正樹]
◆ 昨季は5試合に登板、うち先発が1試合

 オリックスのセサル・バルガス投手(30)は9日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲で行われたプロアマ交流戦・ジェイプロジェクト戦に先発登板。

 5回を投げて被安打1、無失点と安定した投球を披露した。




 2日のロッテ戦(京セラドーム大阪)以来の登板となったバルガス。整えられた舞台は先発だった。

 初回は先頭打者を味方の失策で出すも、つづく打者を127キロの変化球で打ち取り、遊ゴロで併殺。次打者はストレートの四球で歩かせたが、ここは二盗を狙った走者を捕手の松井雅人が刺して結果的に3人斬りとなる。

 2回以降はカーブやスライダーも交えて打たせて取るピッチングを展開。5回を投げきって降板となったが、許した安打は5回一死からの1本だけという危なげない内容だった。



 バルガスの起用法については決まっていないが、2日のロッテ戦では7回から登板して最後まで投げ抜き、3イニングを1安打・1四球、2奪三振で無失点の好投。試合後、中嶋聡監督は「適性がある投手なので。(先発の)枚数は何枚もほしい」と、先発としての可能性に言及していた。

 また、指揮官は投手の調整方法に関して、「野球の常として、短いイニングの調整をしていた投手が長いイニングを任されるのが一番むずかしい」とも語っており、様々な想定をしているものとみられる。


 バルガスは昨年、オリックス加入前のBCリーグ・茨城で主に先発を任され、5勝2敗1セーブ。46イニングを投げて防御率1.57と安定した投球を見せていた。

 こうした背景もあって、投手陣の編成を進めていくなかで、“先発”という可能性も浮上しているようだ。


 一方、5年目の本田仁海投手(22)は昨日に続いての連投で7回を3人締め。2日連続のパーフェクトピッチで状態の良さをアピールした。

 先発ではスタミナに課題があるものの、この日は最速152キロを計測するなど球の力はあるだけに、こちらは中継ぎ・抑えの適性を見るテスト登板という色彩が強く漂った。


 野手陣でも、前日に実戦初出場を果たした吉田正尚選手(28)がこの日は左翼の守備に就き、試合開始直後の守備機会も無難にこなした。

 さらに、宮崎キャンプの中盤に右足の違和感で一時別メニュー調整を強いられたT−岡田選手(34)も、「4番・指名打者」で出場。安打こそ出なかったが、試合前練習のアップでは軽快な動きを見せており、開幕には何の問題もなさそうだ。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)




【動画】「シャークと呼んでくれ」…バルガスがNPB初勝利を挙げた日

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定