野球を愛する仲間である皆様へ|トータルテンボス藤田憲右

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2022年03月10日 17:54  ベースボールキング

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人気お笑い芸人であると同時にプライベートでは「学童野球の保護者」という顔も持つトータルテンボスの藤田憲右さん。そんな藤田さんが3月3日に多賀少年野球クラブの辻正人監督との対談本、「『卒スポ根』で連続日本一! 多賀少年野球クラブに学びてぇ! これが『令和』の学童野球」(インプレス)を出しました。今回はこの本の中から、藤田さんの学童野球に対する想いのこもった「まえがき」を紹介します。



はじめに—野球を愛する仲間である皆様へ—
僕はお笑い芸人をやっていますが、「野球大好き芸人」として、野球に絡んだいろんなお仕事もさせていただいております。本当にありがたいことです。野球に感謝です。

そんな僕ですが、週末はこの春から6年生になる息子の「学童野球の保護者」という顔も持っています。息子が所属するチームは、めちゃくちゃ強いというわけではないですが、古い慣習や固定観念にとらわれず、楽しい雰囲気の中で技術指導もしっかりしてくれています。本当にいいチームに巡り会えたと思っています。

息子にとってはこれが3つ目のチームです。移籍した事情は割愛しますが、チームを探す中で多くのグラウンドに足を運び、そこで気づいたことがありました。

それは強いチームのほとんどは指導者が怖くて練習も厳しいということ。そして野球をやっている子どもが楽しそうに見えないということです。親の負担も相当大きいようでした。そこで野球をするには親子で出家するくらいの覚悟が求められるような空気もありました。いくら強いとは言っても、それはちょっと違うのでは? と思うのです。

その反動としてなのか、大人の怒声禁止や保護者の当番制廃止などを取り入れた、楽しさ重視の新しいチームも増えてきました。チーム選びの選択肢が増えることは大歓迎です。でも、もしそういったチームが「楽しければ勝たなくてもいい」と思っているならば、それはそれで違うとも思っています。なぜなら、野球の面白さは相手よりも1点でも多く取ることにあるわけですから。だからチームを選ぶ立場の保護者としては、「楽しい」という部分は大事にしながらも、試合に勝つこと、強くなることは目指してほしいと思うのです。

この「楽しい」と「強い」のバランス、両立が非常に難しいわけですが、僕はそれを実現できているチームを全国で1つだけ知っています。それが多賀少年野球クラブです。
「楽しい」と「強い」は両立できるし、スポ根指導をしなくてもチームは強くなる。そのことを多賀の辻正人監督から学びました。だから今度は、全国の「野球を愛する仲間」である指導者、保護者のみなさんにもそのことを伝えたい。そう思ってこの本を出版しました。

辻監督も昔はスポ根指導で全国優勝を目指す鬼監督だったそうです。でもそれは叶いませんでした。それからチーム方針をガラリと変え、2年連続の日本一になったのです。
誰でもきっかけ一つで変われる可能性を持っているということだと思います。
それでは、多賀がどうやって日本一のチームになったのか、たっぷりご紹介していきます。

「『卒スポ根』で連続日本一! 多賀少年野球クラブに学びてぇ! これが『令和』の学童野球」(「まえがき」より)

このニュースに関するつぶやき

  • ホントは。これなんだよなぁ。つい、自分がされてきた厳しいのを押し付けちゃいがちになるし、会社でもなってないとはいえない・・・たまに。いらいらをぶつけてはいけないけどさぁ。
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