「最下位」はむしろ吉兆…?直近20年・巨人のオープン戦成績とリーグ順位

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2022年03月14日 13:00  ベースボールキング

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ベースボールキング

巨人・原辰徳監督
◆ オープン戦最下位チームのほとんどがシーズンで苦戦

 12日、オリックスとのオープン戦に2−10で大敗した巨人。連敗が6に伸び、オープン戦の最下位に転落した。

 翌13日の阪神戦も2−2で引き分け。連敗ストップとはならず、2勝7敗2分の勝率.222で単独最下位に沈んだままとなっている。




 「オープン戦の順位はアテにならない」と言われる一方で、オープン戦最下位のチームはシーズンでも苦戦を強いられることが多い。

 直近20年を振り返っても、オープン戦で最下位だったチームのうち、半数の9チームがシーズンでもリーグ最下位に。その9チームを含む16チームがBクラスに終わっているのだ。

 では、巨人というチームに限った場合、オープン戦の順位とシーズンの成績にどのような関係性が見られているのか。直近20年における巨人のオープン戦順位とリーグ戦の順位は以下の通り。



▼ 巨人のオープン戦順位とリーグ順位

<2002年>
オープン戦3位/リーグ1位

<2003年>
オープン戦4位/リーグ3位

<2004年>
オープン戦5位/リーグ3位

<2005年>
オープン戦6位/リーグ5位

<2006年>
オープン戦9位/リーグ4位

<2007年>
オープン戦4位/リーグ1位

<2008年>
オープン戦12位/リーグ1位

<2009年>
オープン戦8位/リーグ1位

<2010年>
オープン戦4位/リーグ3位

<2011年>
オープン戦5位/リーグ3位

<2012年>
オープン戦6位/リーグ1位

<2013年>
オープン戦1位/リーグ1位

<2014年>
オープン戦3位/リーグ1位

<2015年>
オープン戦11位/リーグ2位

<2016年>
オープン戦7位/リーグ2位

<2017年>
オープン戦12位/リーグ4位

<2018年>
オープン戦1位/リーグ3位

<2019年>
オープン戦4位/リーグ1位

<2020年>
オープン戦12位/リーグ1位

<2021年>
オープン戦7位/リーグ3位


◆ オープン戦最下位からの「逆転」リーグVが2度

 さすがというべきか、巨人はオープン戦でも1〜6位の「Aクラス」に位置していることが多い。

 ただ、2010年代半ば頃からは逆に7位以下の「Bクラス」に沈むことも増えている印象だ。


 シーズン順位ではほとんどがAクラス入りしている巨人だが、オープン戦では最下位となっていることも珍しくない。

 直近20年においては、2008年・2017年・2020年とじつに3回もオープン戦最下位となっている。

 しかし、ただでは転ばないのが巨人というチーム。その3回のうち、2008年と2020年の2回はリーグ優勝を果たしている。

 3回のうち2回が優勝と考えると、巨人に限ってはオープン戦最下位が“吉兆”ということもできるかもしれない。


 「オープン戦の結果はアテにならない」……。

 とはいえ、オープン戦で最下位だったチームのほとんどがBクラスとなっていることを思えば、数少ない例外として、オープン戦最下位からでもリーグ優勝を果たす底力を持っているチームこそが巨人ともいえそうだ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

このニュースに関するつぶやき

  • グラフで可視化しないと判別し難い。 今時、素人でも、オープン戦の成績は、リーグ成績の参考にならない事くらい知っていますよ。順位予想のバカバカしさもね。
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