スーツ姿でテーブルマウンテンを登る男性 ニックネームは「ミスター・ポピンズ」(南ア)

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2022年03月19日 06:11  Techinsight Japan

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まるでメリー・ポピンズのようなショット(画像は『Armani Minani 2022年2月6日付Instagram「Thank you for the great shot」』のスクリーンショット)
南アフリカ・ケープタウンのシンボルといえば、テーブルマウンテン。この山にはハイキングコースが多くあり、たくさんの人が山登りを楽しむ一方で、標高1086メートルのこの山では毎年死者も出ている。万全の装備で山登りに挑む人が多いなか、おしゃれな三つ揃えのスーツに黒い傘、革靴で山を登る男性が目撃されている。この男性を取材した記事が3月8日、『Cape Town ETC』に掲載された。

男性の名前はアルマーニ・ミナーニさん(Armani Minani、25)で、自身のことを「飛ぶために生まれてきた鷲」と語る。アルマーニさんの本職はパーソナルトレーナーで、常に体を鍛えて強靭な肉体を持つ。その身体能力を活かし、岩の端ギリギリでジャンプをするなどハラハラさせることも多い。なかでも傘を広げて空から下りてきたかのような姿は「ミスター・ポピンズ」と言われて親しまれている。彼自身は「私はギリギリのところで生活しているんだ。文字通りね」と楽しんでいる。

『Cape Town ETC』のインタビューによると、アルマーニさんの「スーツでハイキング」というアイデアは2017年に思いついたとのこと。「自分はほかとは違う、ユニークな存在。私は目立つために生まれてきた」という思いからスーツでテーブルマウンテン、その山並にあるデビルズピーク、ライオンズヘッドを登ろうと試みたがデビルズピークにしか行けず、その後多忙となったため、ほかの2つの山を登るミッションは達成できなかった。しかし昨年末、「正装でもハイキングができることを人々に伝えることができたら」「このスーツで注目を集め、恵まれない人たちを助けるための資金を作ることができたら」と考えてスーツを購入し、ハイキングを再開したそうだ。スーツは今では彼のハイキング衣装になっている。

東アフリカの内陸にあるブルンジ共和国出身のアルマーニさんは、幼少期に恵まれない生活を送ってきたことから「人の役に立ちたい」という思いを強く持っているという。「私が幼い頃は食べるものもなく貧しい生活をしてきたが、そのような状況にもめげずに粘り強く努力を続け、今があるのです」という自身の経験から「Touching A Tummy At A Time」、「Reveal the Cape To Me」という2つの非営利団体(NGO)を立ち上げ、ホームレスの人々に自らサンドイッチを作るなどし、食料、洗面用具、衣料などを提供、支援する活動を行っている。

アルマーニさんを山で見かける人は、様々な反応をする。「結婚式に遅れたのか」「山で会議があったのか」「道に迷ったのか」など愉快なコメントをしてくれるそうだ。そして「なぜスーツを着ているのか」と聞かれたアルマーニさんは自身の活動について話すと、多くの人が驚き感動してくれるという。時には「一緒に写真を撮ろう」と呼び止められることもあり、こうした出会いから支援活動の理解が深まれば―とアルマーニさんは述べている。

また自分の名前「アルマーニ」について「ジョルジオ アルマーニがスーツをスポンサーしてくれるのを待っている」とコメント、「今は自分らしく、自分の好きなことをスタイリッシュにやっています」と充実した生活を送っているようだ。

画像は『Armani Minani 2022年2月6日付Instagram「Thank you for the great shot」、2022年2月8日付Instagram「The view is always beautiful from here.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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  • おおー、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドゥーシャスな写真だ。
    • イイネ!1
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