ウィリアム王子&キャサリン妃、カリブ海ツアーの一部を中止に 現地で「王子は出ていけ」抗議デモが勃発

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2022年03月20日 11:31  Techinsight Japan

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8日間のカリブ海ツアーを開始したウィリアム王子とキャサリン妃(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年11月19日付Instagram「Attending this year’s Royal Variety Performance and meeting amazing entertainers from the world of theatre and music last night!」』のスクリーンショット)
ウィリアム王子とキャサリン妃が、カリブ海ツアーで予定していたベリーズの村への訪問を急遽キャンセルした。現地時間20日に訪れる予定だった同国のインディアン・クリーク村では、王室からの訪問に対する抗議運動が行われていた。

ウィリアム王子とキャサリン妃は現地時間19日、エリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を記念する8日間のカリブ海ツアーを開始した。

夫妻にとって初のカリブ海ツアーは、2020年以来となる海外でのジョイント公務だ。今回は英連邦加盟国のベリーズ、バハマ、ジャマイカの3か国を訪問し、今後も女王を国家元首として維持するために話し合うことが期待されている。英連邦国だったバルバドスは昨年にエリザベス女王の君主制を廃止し、共和制に移行している。

現地では地域社会が直面する課題に取り組むプロジェクトを視察するほか、環境や幼児教育など夫妻が情熱を注いでいる問題にも焦点を当てるという。

現地時間20日には、ベリーズの村インディアン・クリークにあるサステナブルなカカオ農園を訪問する予定だった。しかし18日に住民達による反対運動が勃発したことからケンジントン宮殿は同日、村への訪問をキャンセルしたことを発表した。

英メディア『Daily Mail Online』によると、現地警察が警備上の理由により夫妻が訪問中の20日の抗議デモを許可しなかったため、村人達は18日に「ウィリアム王子は我々の土地から出て行け」などと書いた横断幕を持ってデモを行った。彼らは王室からの公式訪問を「植民地主義だ」「侮辱的だ」などと表現していた。

現地の人々は、ウィリアム王子夫妻が乗るヘリコプターが村に無断でサッカー場に着陸する許可を得たことに激怒しているという。

インディアン・クリーク村では植民地時代に失われた土地の権利をめぐる争いが長年続いており、今回の反対運動はその一部だった。

村人達が抗議しているのは、土地の所有者である慈善団体「Flora and Fauna International(FFI)」だ。世界の生態系保護に取り組む同団体では、初代パトロンにエドワード8世が就任し、ジョージ6世からエリザベス女王へと引き継がれた後、2020年からはウィリアム王子が役目を務めている。

住民達は、同団体のエージェントが12,000エーカー(約4856万平方メートル)の土地は私用地であるため共有は出来ないと告げたことから怒りを露わにした。

同メディアは、インディアン・クリーク村のセバスチャン・ショル議長(Sebastian Shol)がウィリアム王子夫妻の訪問についてこのように話していると伝えた。

「我々の村に彼らが上陸して欲しくはありません。これが私達から送りたいメッセージだ。彼らはどこにでも着陸できるが、我々の土地にはできないのです。」

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年11月19日付Instagram「Attending this year’s Royal Variety Performance and meeting amazing entertainers from the world of theatre and music last night!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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  • 英王室は、環境破壊主義だからね (-.-*)y-.,☆
    • イイネ!1
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