来シーズンへ向けバルセロナが迫られている選択について、21日付けのスペイン紙『マルカ』が伝えている。
その内容とは、共に前線の攻撃的なポジションを務めるFWウスマン・デンベレとFWアダマ・トラオレを巡る問題。今年1月、バルセロナは来シーズン以降の契約延長を拒んだとされるデンベレの後釜として、ウルヴァーハンプトンからトラオレを期限付き移籍で獲得した。
しかし、結局デンベレはチームに残留しシャビ・エルナンデス監督から徐々に出番を与えられると、ゴールに直結するパフォーマンスを次々と披露。20日に行われたラ・リーガ第29節レアル・マドリード戦では2アシストを記録するなど、ここまでリーグ戦では12試合出場1ゴール9アシストを記録している。
これらを受けて『マルカ』は「当初から状況は異なり、バルセロナの経済的な困難を考えると両選手を維持することは不可能だと考えられる」と報道。同クラブが改めてデンベレと契約を延長するか、トラオレを完全移籍に切り替えるか、その二択を迫られていると伝えた。
ただ、デンベレとバルセロナは1月に契約延長の交渉が決裂してから、未だ何の動きも見せていない模様。選手自身はオファーを待っているとされるが、クラブ側がその一歩を踏み出せるか注目されている。また、トラオレと新たな契約を結ぶためには、所属元のウルヴァーハンプトンへさらに3000万ユーロ(約39億円)を支払う必要があると金銭面におけるリスクが伝えられた。
果たして来シーズン、バルセロナの前線でプレーしているのはどちらの選手になるのだろうか。