オリックス・宮城が対西武の好相性を生かせず…釣り球被弾「球自体が弱かったのか」

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2022年03月26日 19:40  ベースボールキング

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西武戦に先発したオリックス・宮城大弥[写真=北野正樹]
○ 西武 5 − 0 オリックス ●
<2回戦・ベルーナドーム>

 オリックスは宮城大弥が開幕2戦目に先発。昨季6勝無敗、被打率.191と圧倒的に抑え込んでいた西武打線に、立ち上がりからつかまってしまった。

 先頭・鈴木将平に左翼線二塁打を許し、続くオグレディには中前へ落ちる安打で一、三塁。中村剛也は変化球で二飛に仕留めたが、4番の山川穂高に変化球で空振りを取った後の2球目、高めのボールになる釣り球を左翼席に豪快に運ばれた。

 「(捕手の)要求通りかもしれないが、あの球はファウルや空振りを取るために投げているもの。それを簡単に本塁打されるのは、球自体が弱かったのか」と宮城。

 悔やまれる立ち上がりだった。「先頭打者の長打から始まって、(次も)ヒット。ようやくアウトを1つ取れたと思ったら、すぐに長打(本塁打)。どこかで1つ、切っておかなくてはいけなかった」と反省が口をついた。

 それでも、2、3回は修正することができ無失点。「出来た部分もあるが、全体に甘かった部分もある。悪い中で良かった部分を増やしていきたい。1日も早く自信になる投球をしたい」と次回に捲土重来を誓った。


 打線は、西武のドラフト1位ルーキー・隅田知一郎(西日本工業大)に、7回まで1安打投球を許し、結局、安打は2回のラベロの1本だけで終わってしまった。

 中嶋聡監督は、宮城に「しょっぱなの3点は本人も反省しなければならない。修正が出来るのなら、最初から出来なかったことを反省しなければ。緊張などがあったのなら、そこは勉強していけばいいと思う」と、静かな口調で反省を促した。隅田については「抑えられたのだから、すごくいい投手。次回の対戦までに対策をしなければいけない」と語った。

 新人のドラフト7位・小木田敦也(TDK)が、2番手で1イニングを3人で片付け、トミー・ジョン手術からの復活を目指していた黒木優太も2018年以来、4年ぶりに1軍のマウンドに戻った。新外国人左腕のビドルも1回を1安打、2奪三振で無失点デビュー。連勝はならなかったが、明るい材料のある敗戦だった。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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