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誰がこの結果を予想できただろう。開幕カード勝ち越しを狙ったオリックスにとって、4回までは理想的な展開だった。
初回、先頭・福田周平が四球を選ぶと、好調な打撃を買われて2番に入った後藤駿太がライト線突破の安打。失策も絡んで無死二・三塁とチャンスが広がると、吉田正尚は一ゴロに倒れたものの、開幕から安打がなかった杉本裕太郎がライトに運ぶ先制打。宗佑磨も犠飛で続き、幸先よく2点を先行した。
2回にも福田と後藤の連続適時打で2点を加え、3回にはランヘル・ラベロが来日初アーチ。チームにとっても今季初本塁打となる2ランが飛び出し、3回で6−0と一方的な展開に持ち込む。
投げては6年目で初の開幕ローテーション入りを果たした山��颯一郎が4回までパーフェクトピッチ。低めにボールを集め、投球数は50球とこちらも理想的な展開。
しかし、5回二死から栗山巧に適時打を浴びると、6回には先頭の源田壮亮に四球を与えた後、鈴木将平とブライアン・オグレイディに連打を許して2点目を献上。さらに中村剛也の遊ゴロの間に3点目を与え、84球で降板となった。
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中嶋聡監督も「本来なら（もっと）行かないといけない球数でしょうし、普通に投げなければいけないところ。一気にあそこまでドーンと落ちるというのが誤算と言えば誤算」と、突然の乱調に首を傾げた。
山��の降板後、バトンを受けた比嘉幹貴もいきなり山川穂高に被弾。2ランで5−6とたちまち1点差に詰め寄られてしまう。
7回は開幕カード限定で中継ぎに回ったとされる山岡泰輔が3人で片づけたが、8回から登板の村西良太が先頭に四球を与えてしまい、一死から外野の守りに乱れも出て作ったピンチに、森友哉に二塁打を浴びて二者が生還。6−7と逆転を許した。
結果的に継投が失敗となったことについて、指揮官は「もちろん、評価しているからこそあそこで行かせた。今日に限ってはいろんな事情がありまして、行けない投手がいたということ。いろいろなことが起こりますね」とコメント。投手を責めることはせず、ブルペン陣になんらかのアクシデントがあったことを示唆した。
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「たしかに6−0からひっくり返されたが、1敗は1敗として引きずらないことがすべてかなと思う」。
思えば、昨季は最後まであきらめない野球を貫き通して、イニングの終盤に数々のドラマを作ってきた中嶋オリックス。この日は西武にお株を奪われたが、これを初心にかえる契機としたい。
取材・文＝北野正樹（きたの・まさき）
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え？負けたの？（笑）
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