そもそも「抑え」適性なかった…? 球界OBが阪神・ケラーの“決め球”に疑問

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2022年03月30日 06:12  ベースボールキング

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29日の広島戦、9回一死満塁のピンチを招き降板を告げられる阪神・ケラー
◆ 江本孟紀氏「使えると思うんだけどね」

 阪神は広島に逆転サヨナラ負けを喫し、27年ぶりの開幕4連敗。新守護神と期待されていたカイル・ケラーが9回1点差を守りきれず、来日初登板から2戦2敗となった。

 2−1の1点リードで迎えた9回、阪神ベンチは開幕戦で救援失敗していたケラーを再びマウンドへ送り出したが、イニング先頭の6番・マクブルームにカーブを右前へ運ばれ、一死後の8番・上本崇司にはカウント3−2から6球ファウルで粘られ四球。さらに代打・長野久義に投手強襲の内野安打で繋がれ一死満塁となったところで、投手交代が命じられた。

 一打サヨナラ、絶体絶命のピンチでケラーの後を託された湯浅京己は、1番・西川龍馬に2球目を捕らえられ万事休す。打球が右翼後方を転々とする間に2者が生還し、屈辱の4連敗となった。

 29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀さんは、「9回にケラーをもってきたのは間違いではないんですよ。ここで連敗を止められるかどうかの瀬戸際。ここでうまくいってたらきっかけを掴んだかもしれない」と9回に登板させた采配については理解を示した。

 ただ、同番組に出演した谷沢健一さんは「ケラーはカーブが良いと聞いていたんだけど、抑えのピッチャーでこのカーブはあまり必要ないかなと思う。まっすぐの強さと、やっぱりスアレスのようなフォークがないと抑えきれないよね」と、ケラーの勝負球でもある変化球「カーブ」が威力不足であることを指摘。昨季限りで退団したロベルト・スアレスの名前も引き合いに出しながら、クローザーとしては能力が物足りないとの見解を示した。

 それでも、「このピッチャーはボールそのものは悪くない」と江本さん。配球面など改善の余地を指摘しつつ、「これからタイミングよく使えば使えると思うんだけどね」と、日本球界で輝くポジションがあることを強調した。

 試合後には矢野燿大監督が守護神交代を示唆するコメントを残しており、阪神はシーズン開幕早々に勝ちパターン再編へ…。1日も早く最適解を探し出したい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

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