『社内お見合い』での感情の変化が巧妙 アン・ヒョソプ、次世代の“ロマンス職人”に

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2022年03月31日 08:01  リアルサウンド

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アン・ヒョソプ『社内お見合い』(写真はSBS公式サイトより)

 現在、日本のNetflixランキングで上位にランクインしている韓国ドラマ『社内お見合い』。本国テレビ放送でも、高視聴率を叩き出し、視聴者を惹きつけている。序盤から近年珍しい超王道のラブコメ展開で、「そう! これこれ!」と、故郷に帰ってきたかのような安心感すら覚える本作は、困難な時代に、頭を空っぽにして笑える“気軽さ”も人気の秘訣だろう。


【写真】ぬいぐるみを見つめるアン・ヒョソプ


 視聴者がラブコメに没入するために、「男性主人公」の役割はかなり大きい。ヒロインが圧倒的に惹かれるほどの魅力で、視聴者を納得させなければならないからだ。『私の名前はキム・サムスン』のヒョンビンや、『キム秘書はいったい、なぜ?』のパク・ソジュンがそうだったように、魅惑的な魅力で視聴者を熱狂させ、“次世代ロマンス職人”に名乗りをあげているのがアン・ヒョソプだ。


 JYP(TWICE、2PMらが所属する韓国の芸能プロダクション)の元練習生という華麗な経歴を持ち、ドラマ『ポンダンポンダン 王様の恋』で俳優デビューしたヒョソプは、『30だけど17です』で頭角を表し始め、『適齢期惑々ロマンス〜お父さんが変!?〜』、『アビス』、史劇初主演となった『ホン・チョンギ(原題)』と、これまでジャンルもの、史劇、ロマンスなど作品ごとに新たな魅力で見る人の目を惹きつけ、俳優アン・ヒョソプを確実に刻印させてきた。


 彼の人気に拍車をかけたのが、『浪漫ドクターキム・サブ2』だろう。外科フェロー2年目のソ・ウジン役を引き受けた彼は、痛みを乗り越え、医者として成長する姿を繊細に描き出す。そして、同期のウンジェ(イ・ソンギョン)にライバル心と同時に恋心を抱いていく過程をリアルに表現し、女心を溶かした。カリスマ俳優ハン・ソッキュにも負けじ劣らずの存在感を放ち、「第56回百想芸術大賞」では、テレビ部門新人俳優賞を受賞した。


 「ラブコメジャンルに挑んでみたかった」(※1)という彼は、『社内お見合い』で新たな境地を開いている。本作は、イケメンCEOと正体を隠したお見合い相手の職員が繰り広げるスリル満点のオフィスロマンスドラマ。原作のウェブ小説とウェブ漫画は、累積閲覧件数が3億2千万を誇る世界的に有名な作品だけに、放送前から期待が寄せられていた。


 ヒョソプが演じるのは、完璧なルックスに頭脳、財力、事業家としての手腕まで全てを持ち合わせた完璧な御曹司カン・テム。財閥令嬢の友人の代わりにお見合い相手としてやってきたハリ(キム・セジョン)と契約恋愛をしているうちに、彼女が「偽物」で、自社の社員である事に気づきながらも惹かれていく。お決まりの展開だが、その直球ど真ん中なストーリーが心地よく、心を掴まれてしまう。


 スピーディな展開の最中でもヒョソプの感情変化の巧妙さが光る。クールで理性的なように見えて、時には恋する気持ちにドギマギする“始祖鳥”の可愛い姿も。コミカルな演技で各所で笑いを誘いながらも、ハリを見つめる瞳に愛を滲ませ、次世代「ロマンス職人」に登板した彼から今後も目が離せない。


※参照
1. https://news.kstyle.com/m/article.ksn?articleNo=2187512


(Nana)


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