浅香航大、小関裕太、高杉真宙 恋愛ドラマ“本命”候補に名乗り出るのは?

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2022年04月01日 06:01  リアルサウンド

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浅香航大『村井の恋』(c)TBS

 『ファイトソング』(TBS系)では一発屋のミュージシャンからの見事な大団円で多くの視聴者に感動を与えてくれた間宮祥太朗。本作では仕事も恋も手に入れた間宮だが、恋に敗れる2番手キャラとしての存在もまた記憶に新しく、今回それを払拭するかのように本命として大きく花開いた。4月期ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)、7月公開の映画『破戒』と立て続けに主演作品も決まっており、これまで以上に引く手あまたの役者へ。そんな間宮の活躍を振り返ると、やはり前述の2番手役で残してきた丁寧な仕事ぶりも評価のひとつになっているように思える。その間宮に続く存在として、“本命”候補に名乗り出そうな勢いの俳優陣にフォーカスし、その魅力を紐解いていきたい。


【写真】浅香航大撮り下ろしカット


■バイプレーヤーに留まらない浅香航大


 これまで『あなたの番です』(日本テレビ系、以下『あな番』)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系、以下『チェリまほ』)などに出演し、着実なキャリアアップをみせたのが浅香航大だろう。かつてジャニーズ事務所に所属していた経歴も持つ浅香は、高身長で端正な顔立ちに反し『あな番』での壮絶極まりない死に様や、『チェリまほ』でのユーモラスな芝居を通し、バイプレーヤーとして味のある芝居を見せてきた。ドラマだけでなくモキュメンタリー作品『私たち結婚しました2』(ABEMA)にトリンドル玲奈と夫婦設定で出演するなど、その活躍は多岐にわたる。


 浅香は『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)の第3話では、ヒロインの雛子(高畑充希)に思いを寄せるも、あまりに極端な思想で戸惑わせる男・加賀美を演じた。真面目で実直、いかにも理想的な男性として登場したにもかかわらず、後半に近づくにつれ「問題アリ」であることを顕著に匂わせ、その存在感を遺憾なく発揮。ゲスト出演であり限られた時間の中で、役者としての魅力を存分に知らしめた。4月クールは、中村ゆりとのW主演ドラマ『今夜はコの字で Season2』(BSテレ東)、ヒロインの先輩役を演じる『村井の恋』(TBS系)、ヒロインを巡って三角関係を繰り広げる一人として出演する『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京系)と、同時期に3作ものドラマに出演し、ひっぱりだこ状態。浅香がしっかりとヒロインの手を握る日もそう遠くはないのではないだろうか。


■期待を裏切らない好青年・小関裕太


 本命男子も演じつつ、時に“2番手”として器用に立ち回る芝居に注目したいのは小関裕太だ。上品さを兼ね備えた佇まいに可愛らしい表情が魅力でもある。子役として活躍していた小関は歌唱力など武器も多く、『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』では彼の多才さを感じさせる「完璧」な恋のライバルを演じた。黒川森生(杉野遥亮)にとっての脅威であり、正反対のキャラクターでもある緋山翔太役を演じたことで、さらに知名度を上げ強い印象を残しただろう。『知ってるワイフ』(フジテレビ系)では魅力的な年下男子を演じ、人妻の沙也佳(瀧本美織)に急接近。可愛らしさの中に潜む色気が危険度大の存在だ。


  一方、『来世ではちゃんとします』シリーズ(テレビ東京ほか)では“本命男子”とも言える立ち位置で小悪魔系男子キャラを好演。多彩な魅力でヒロイン、そして視聴者を虜にする強みを活かし、今後どんな役に挑戦していくのかに注目したい。


■屈折した役から良い人キャラまで演じる高杉真宙


 現状、3人の中では最も間宮祥太朗と近いポジションにいるのが高杉かもしれない。『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)ではヒロインの七桜(浜辺美波)に好意を抱いているふりをして近付きつつ陥れるなど屈折した役を演じ、『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系、以下『ハンオシ』)、『おいハンサム!!』(東海テレビ・フジテレビ系)では王道の“2番手”としてインパクトを与える。


 特に『ハンオシ』では、ヒロインの本命・百瀬(坂口健太郎)がどこかズレたキャラクターだったこともあり、積極的に自分の思いを伝えつつ百瀬の恋も後押しする牧原唯斗役は記憶に残る“良い人キャラ”となった。高杉はそんな唯斗を魅力たっぷりに演じ、なびきたくなるような視線を投げかけるかと思いきや、潔く百瀬の背中を押すなど、恋敵として100点満点な好青年ぶりで作品を牽引。思わず心が揺れてしまう独特の魅力を放つ高杉の、その瞳に吸い込まれそうになること間違いなしだ。


 恋愛ドラマで2番手を演じてきた役者には、高い実力と唯一無二の魅力を持つ俳優が多く名を連ねる。恋に敗れる役を演じることで今後、本命役を演じるための期待と認知度を高め、その役者の魅力を知らしめる重要なきっかけにもなるだろう。現に、間宮演じる『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の中沢をはじめ、『この恋あたためますか』(TBS系)の新谷誠(仲野太賀)などはSNSで大いに話題になり、視聴者からの応援も熱く、注目されたキャラクターでもある。恋の“2番手”キャラはヒーローの影に隠れがちと思いきや、実はあなどれないポジションなのだ。 2番手を経て成長していく彼らの活躍が期待される。


(Nana Numoto)


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