明治安田生命J1リーグ第6節が2日に行われ、ヴィッセル神戸と京都サンガF.C.が対戦した。
開幕7戦未勝利の神戸は、リュイス・プラナグマ暫定監督の初陣。武藤嘉紀や佐々木大樹、セルジ・サンペールらをケガで欠くなか、2列目には右から初瀬亮、アンドレス・イニエスタ、ボージャン・クルキッチが並び、最前線には大迫勇也が入った。
J2時代の2013年以来となる対戦となった“関西ダービー”だが、前半は得点が生まれずにスコアレスで折り返す。試合の均衡が破れたのは49分、神戸が先制する。自陣でのボール奪取から速攻を展開。左サイドで抜け出したボージャンの折り返しは味方につながらないが、こぼれ球を拾った大迫がペナルティエリア右の初瀬につなげる。初瀬は左足を振り抜くと、シュートは相手GKに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
しかし、京都は55分に試合を振り出しに戻す。人数をかけたカウンターアタックで敵陣深くに突入。ペナルティエリア手前でボールを受けた荻原拓也は左を追い越した金子大毅にボールを預ける。金子の折り返しが相手DFに当たってゴール前で浮くと、荻原がボレーシュートで合わせて押し込んだ。
さらに58分、京都が逆転する。左サイドから荻原がクロスを送ると、飛び出した相手GK飯倉大樹は処理しきれず。ペナルティエリア右でこぼれ球に反応した宮吉拓実が右足を振り抜き、豪快な一撃をゴールに突き刺した。
追いかける展開となった神戸は汰木康也やリンコンらを投入するものの、依然としてゴールが遠い。すると後半アディショナルタイム4分、京都が試合を決定づける1点を獲得する。左サイドを駆け上がった松田天馬が折り返し、山田楓喜がボレーシュートでネットを揺らした。
試合はこのまま終了し、神戸は2試合ぶりの黒星で開幕8戦未勝利となった。京都は開幕節以来の白星で今季2勝目となった。次節、神戸は6日にアウェイでFC東京と、京都は同日にホームでガンバ大阪と対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 1−3 京都サンガF.C.
【得点者】
1−0 49分 初瀬亮(神戸)
1−1 55分 荻原拓也(京都)
1−2 58分 宮吉拓実(京都)
1−3 90+4分 山田楓喜(京都)