ファンからは猛反対も…チェルシー買収に動くリケッツ家が8つの公約を発表

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2022年04月04日 16:16  サッカーキング

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売却に動いているチェルシー [写真]=Getty Images
チェルシー買収に動いているMLB(メジャーリーグ・ベースボール)のシカゴ・カブスでオーナーを務めるリケッツ家が、クラブを買収できた場合の公約を発表した。3日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 2003年からチェルシーを所有するロシア人オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏は、今月2日にクラブ売却の意思を表明。その後、英国政府が同氏に資産凍結などの制裁を科したことで売却のプロセスは政府も関わる形で行われている。

 その買収先の最終候補の一つに残っているリケッツ家だが、すでに謝罪はしているものの、過去にイスラム教徒への差別的な発言をしていたことから、買収に猛反対するチェルシーサポーターたちもいる。2日に行われたプレミアリーグ第31節のブレントフォード戦前には50人から100人のファンたちがスタジアムの前で、同クラブの買収から手を引くようリケッツ家に対する抗議を行っていたことも明らかになっている。

 これらの反対を受け、リケッツ家は「プロセスの次の段階へと進んだことを受けて、私たちはチェルシーの遺産を守り、将来的な成功を築き上げるため、ファンに重要な役割を与えるような具体的な取り組みのリストを共有したいと思う。私たちはクラブに対する私たちの野心について、ファンやもっと広いサッカーコミュニティの人々と今後も話し合っていきたい」と声明を発表した。

 なお、リケッツ家が公表した8つの公約の中には、欧州スーパーリーグ(ESL)には絶対に参加しないこと、ファンの代表者をクラブ諮問委員会の一員に入れること、本拠地『スタンフォード・ブリッジ』の再開発も検討することなどが含まれている。一部のサポーターからは猛反対を受けているリケッツ家だが、果たしてサポーターからの納得を得てチェルシーを買収することはできるのだろうか。

 リケッツ家が発表した8つの公約は以下の通り。

1. サポーターの同意なしにクラブの名前、バッジと紋章、チェルシーブルーを変更しない。
2. 欧州スーパーリーグには絶対に参加せず、常にチェルシーの安全性と遺産を保護する。
3. トップチームへの投資、経験豊富なフットボールリーダーシップ、アカデミーを含め、トロフィーを獲得し続けるためにクラブのすべてのレベルで必要な資金を投入する。
4. 多様性とその受け入れをクラブの中心に置き、あらゆる形態の差別や不平等と戦う。
5. 男子と女子の元選手たち、チェルシー・サポーターズ・トラスト(CST)のメンバーとチェルシーのピッチオーナーたち、そして影響力のあるコミュニティリーダーたちなど様々な代表者を擁する詰問委員会を設立し、私たちの決定がこれらを確実に通して通知されるようにする。
6. スタンフォード・ブリッジを再開発するためのすべての選択肢を検討し、この歴史的なスタジアムでプレーし続けるためにすべての力を使う。
7. 現在のチェルシー女子チームへの関与と同じように関わっていき、女子チームがスタンフォード・ブリッジでプレーできる試合を増やしていく。
8. チェルシー財団の重要な慈善活動を継続し、フットボールとスポーツの力を利用して意欲を高め、教育し、刺激を与えることを目指す。

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