ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグが7日に欧州各地で行われ、4試合中3試合が引き分けに終わる拮抗した試合展開となった。
今季のチャンピオンズリーグ(CL)でグループステージ3位に終わりELに回ってきた元CL組のライプツィヒ(ドイツ)とアタランタ(イタリア)の一戦は、アウェイのアタランタが先制。17分、左サイドでボールを持ったルイス・ムリエルがDFの間を割ってカットインし、個人技からゴールネットを揺らした。
お互いに好機を生かしきれずに迎えた後半、ライプツィヒはアンドレ・シルバがPKを止められたが、その直後のプレーで左サイドからアーリークロスを上げると、ゴール前に走り込んだヴィリ・オルバンがダヴィデ・ザッパコスタのオウンゴールを誘発。試合は振り出しに戻ると、お互いに選手交代によってリズムを掴んでゴールを脅かしたが、共に追加点は奪えずに1−1の引き分けという結果に終わっている。
また、ウェストハム(イングランド)とリヨン(フランス)の一戦は、前半のアディショナルタイムに決定機を阻止したとしてウェストハムのDFアーロン・クレスウェルがレッドカードで退場。数的不利な状況となったウェストハムだったが、52分にボックス右でジャロッド・ボーウェンがボールを拾うと、振り向き様に放ったシュートがDFの足に当たってコースが変わりゴールへ。苦しい状況下で先手を奪ったが、66分にセンタリングのこぼれをリヨンのタンギ・エンドンベレに押し込まれた。最終的には5倍となる25本ものシュートを浴びたが、こちらも1−1で決着した。
引き分けに終わったもう1試合、フランクフルト(ドイツ)とバルセロナ(スペイン)の一戦は、ホームのフランクフルトがバルセロナを苦しめる。後半開始直後にセットプレーの流れから先制し、その後もゴールに迫り続けたが、途中出場となったウスマン・デンベレとフレンキー・デ・ヨングに流れを変えられ、最後はフェラン・トーレスに同点ゴールを許した。
終わってみればバルサの8本を大きく上回る18本ものシュートを放ったフランクフルトだったが、アドバンテージを持って敵地でのセカンドレグを迎えることはできなかった。フランクフルトの鎌田大地は先発出場し、長谷部誠はベンチ入りも出場機会はなかった。
そして、ブラガ(ポルトガル)とレンジャーズ(スコットランド)の試合は、40分に左右の揺さぶりからボックス中央でアベル・ルイスがシュートを放つと、DFの足に当たったボールがゴールネットを揺らしてホームのブラガが先制。結局、これが決勝点となり、翌週に控えるセカンドレグを前に先勝することに成功した。
ELラウンド16セカンドレグの結果は以下の通り。
■EL準々決勝ファーストレグ結果
ライプツィヒ 1−1 アタランタ
ウェストハム 1−1 リヨン
ブラガ 1−0 レンジャーズ
フランクフルト 1−1 バルセロナ