13歳の水彩画が“おじいちゃん先生”の添削で哀愁たっぷりに 世代を超えた創作談義が加速中

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2022年04月08日 07:01  リアルサウンド

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動画サムネイル(https://www.youtube.com/watch?v=RjVEnUrb0XI)より

 まさに美術の先生と生徒のようなやり取りだ。13歳の中学1年生が、水彩画家&絵画講師の“おじいちゃん先生”こと柴崎春通氏の運営するYouTubeチャンネルに絵画の添削を求めた。


 柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。そんな柴崎氏は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開している。海外人気も高く、決して作品を否定しない、穏やかな口調の講義は、見る者にとっての癒し時間にもなっているようだ。


 4月2日に公開された動画では中学一年生のスケッチ大会で最優秀賞に輝いた水彩画を添削。この絵を受け柴崎氏は「表現の工夫が素晴らしいね。公園に人物も配置されていて、どんな場所だったのかを見る人に積極的に伝えようとしています」と絶賛した。


【柴崎の添削23】中1のスケッチ大会で最優秀賞の水彩画。おじいちゃん先生がお直しするとどうなるか? 

 その上で、柴崎氏が添削ポイントとして語ったのは描かれている木々と空の色に変化を持たせた方がいいということだ。そうして出来上がった柴崎氏の絵は、木々の背の高さも差をつけられていて、空と木のコントラストがよりはっきりした。秋の紅葉というポイントも強調されていて、ダイナミックさの中に哀愁を感じさせた。


 未来ある若者からのイラスト。最後に柴崎氏は「本当に素晴らしかった。こんな風にどんどんいろんな試みをして、そして楽しんで絵を描く。これが1番大事ですね。ありがとう」と伝えている。


 一方、中学一年生の作者は動画のコメント欄に思いを書き記している。「わあぁぁぁあ、ありがとうございます!!️絵の作者ですw((恥ずかしい笑)」と、ハイテンションで感謝を伝えた上で、「柴崎さんの動画を見て最優秀賞をとることが出来ました!(中略)これからも柴崎さんの動画で勉強させていただきます」とコメント。ネットを介して師弟関係が生まれている。絵画や漫画、イラストなどの創作について、このように世代を超えて語り合う場が増加しているのは、シーンにとって素晴らしいことだろう。


 13歳・中学一年生が描いた水彩画も、柴崎氏が添削したものも、どちらも味わい深い、素晴らしい内容だった。絵画を通じたあたたかなやりとりを、ぜひ動画でチェックしていただきたい。


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