明治安田生命J1リーグ第8節が9日に行われ、2位川崎フロンターレと3位柏レイソルが対戦した。
2戦未勝利の川崎Fが9試合消化・勝ち点「17」、2連勝中で4戦無敗の柏が7試合消化・勝ち点「16」で迎えた、注目の上位対決。川崎Fは好調の柏をホーム『等々力陸上競技場』で破り、来週から行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージに弾みをつけたい一戦となった。
先に決定機を迎えたのは柏だった。9分、高い位置でボールを奪った小屋松知哉がペナルティエリア内に侵入。ゴール右上を狙ったが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。
17分には川崎Fが絶好機を迎える。自陣からのクリアボールが相手DFの背後に通り、レアンドロ・ダミアンが抜け出す。相手GKキム・スンギュとの一対一を迎えたが、シュートは防がれてしまった。
川崎Fは26分、右コーナーキックが山村和也に当たってゴール前にこぼれ、マルシーニョが押し込んでネットを揺らす。しかし、山村和也のハンドでゴールは取り消された。
試合の均衡が破れたのは前半アディショナルタイム2分、川崎Fが先制する。左サイドをえぐったマルシーニョがグラウンダーで折り返し、ボックス中央でレアンドロ・ダミアンが合わせてゴール右下に流し込んだ。
後半開始早々、川崎Fにビッグチャンスが訪れる。中盤でのボール奪取から速攻に転じ、家長昭博が右から折り返す。ボックス中央で待ち構えていた遠野大弥が右足ダイレクトボレーを放つが、枠を捉えていた一撃は相手GKキム・スンギュの好セーブに阻まれた。
66分、川崎Fにアクシデントが発生する。マルシーニョがスプリントした際に筋肉系トラブルを起こし、宮城天との交代を余儀なくされた。
後半は川崎Fが試合をコントロールし、柏に決定機らしい場面を作らせない。試合はこのまま終了し、川崎Fが1−0の完封勝利を収めた。川崎Fは3試合ぶりの白星で今季6勝目となり、暫定首位に浮上した。柏はリーグ戦5試合ぶりの黒星で今季2敗目となった。
川崎Fの次戦は15日に行われ、ACL・グループIの初戦で蔚山現代(韓国)と対戦する。柏の次戦は13日に行われ、JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節でサガン鳥栖と対戦する。
【スコア】
川崎フロンターレ 1−0 柏レイソル
【得点者】
1−0 45+2分 レアンドロ・ダミアン(川崎F)
【スターティングメンバー】
川崎F(4−3−3)
チョン・ソンリョン;山根視来、山村和也、谷口彰悟、佐々木旭;橘田健人、ジョアン・シミッチ、遠野大弥(90分 塚川孝輝);家長昭博(57分 知念慶)、レアンドロ・ダミアン、マルシーニョ(67分 宮城天)
柏(3−5−2)
キム・スンギュ;大南拓磨、高橋祐治、古賀太陽;中村慶太(57分 岩下航)、ドッジ(72分 椎橋慧也)、マテウス・サヴィオ(57分 鵜木郁哉)、戸嶋祥郎、三丸拡;細谷真大(72分 升掛 友護)、小屋松知哉(45分 アンジェロッティ)