プレミアリーグ第32節が9日に行われ、サウサンプトンとチェルシーが対戦した。
3位チェルシーは前節、ブレントフォードに1−4の逆転負けを喫し、6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグではレアル・マドリードに1−3で敗れた。公式戦3試合ぶりの勝利を目指して、同じくここ数試合勝利から遠ざかっているサウサンプトンのホーム『セント・メリーズ・スタジアム』に乗り込んだ。
序盤から押し込むチェルシーは3分に決定機。ドリブルでペナルティエリア右まで運んだティモ・ヴェルナーが右足を振り抜くが、ゴール左下を狙ったシュートは左のポストに嫌われる。さらに6分、ルベン・ロフタス・チークの折り返しにゴール前でヴェルナーが頭で合わせる。しかし、これもクロスバーを叩いてゴールとはならない。
それでも、チェルシーは8分に先制点を獲得する。ロフタス・チークがゴール前に浮き球を送ると、受けたメイソン・マウントは胸でボールを収め、ペナルティエリア左でフリーだったマルコス・アロンソへのラストパスを冷静に選択。M・アロンソは左足を振り抜き、相手GKの股の間を通してネットを揺らした。
16分、チェルシーがリードを広げる。ペナルティエリア手前でルーズボールを回収したマウントが右足を振り抜き、鋭い一撃をゴール左下に突き刺した。
21分にはチェルシーの3点目が生まれる。相手のミスパスからヴェルナーが相手DFと入れ替わり、自慢の快足で一気にゴール前まで侵入。最後は相手GKをかわして、左足でゴールにボールを流し込んだ。
チェルシーは31分に4点目を獲得する。高い位置でヴェルナーがボールを奪い、ドリブルで次々と相手をかわして右足を振り抜く。これは右のポストに弾かれるが、こぼれ球をカイ・ハフェルツが押し込んだ。
大量リードで折り返したチェルシーは、50分に点差を広げる。M・アロンソのスルーパスからゴール前に侵入したエンゴロ・カンテのループシュートは相手GKに阻まれるが、こぼれ球に反応したヴェルナーが無人のゴールに流し込んだ。
54分、チェルシーが6点目を生み出す。M・アロンソが左からグラウンダーで折り返すと、飛び込み合わせたクリスティアン・プリシッチのシュートは相手GKに阻まれる。それでも、こぼれ球に反応したマウントが押し込んだ。
試合はこのまま終了し、サウサンプトンは2試合ぶりの黒星でリーグ戦5試合未勝利、チェルシーは公式戦3試合ぶりの白星となった。
次節、サウサンプトンは16日にホームでアーセナルと対戦する。一方のチェルシーは12日にCL準々決勝セカンドレグでレアル・マドリードと戦い、17日にはFAカップ準決勝でクリスタル・パレスと対戦。次のリーグ戦は、20日に行われる第25節延期分のアーセナル戦となる。
【スコア】
サウサンプトン 0−6 チェルシー
【得点者】
0−1 8分 マルコス・アロンソ(チェルシー)
0−2 16分 メイソン・マウント(チェルシー)
0−3 21分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)
0−4 31分 カイ・ハフェルツ(チェルシー)
0−5 50分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)
0−6 54分 メイソン・マウント(チェルシー)