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敵地で2点のアドバンテージを得てリターンレグを迎えたR・マドリードは、出場停止のエデル・ミリトンに代わってナチョ・フェルナンデスが先発した以外はファーストレグと同じメンバーがスタメンに名を連ねた。一方、大逆転での勝ち上がりを目指すチェルシーは、新型コロナの陽性判定でチームを離れていたセサル・アスピリクエタがベンチスタート。システムを3バックから4バックに変更し、メイソン・マウントをトップ下に、カイ・ハフェルツとティモ・ヴェルナーを2トップで起用した。
立ち上がりはチェルシーが前から圧力をかけていくが、R・マドリードもプレッシングを剥がして試合を落ち着かせる。しかし、迎えた15分にアウェイのチェルシーが試合を動かした。左サイドでの連係からヴェルナーの技ありワンタッチパスをボックス中央で受けたマウントが右足でゴールネットを揺らした。
対するR・マドリードは23分、ゴール正面の位置からベンゼマがミドルを狙うも、DFに当たったボールはクロスバーの上へ。チェルシーも34分にアントニオ・リュディガーがロングシュートを放ったが、枠を捉えきれない。
チェルシーが1点をリードして後半を迎えると51分、マウントの右CKからボックス中央のリュディガーがヘディングシュートを決め、2点のリードを奪うと共に2戦合計スコアを3−3としてタイに戻した。
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ギリギリのところで踏みとどまったR・マドリードは66分、マンディのクロスにファーサイドのベンゼマがヘッドでゴールを狙うがループ気味のボールはクロスバーに阻まれた。チェルシーもギリギリのところで踏みとどまると、ピンチの後にはチャンスが訪れる。
75分、ボックス左に侵入したヴェルナーがシュートフェイントでDFふたりを滑らせてから右足でシュート。GKクルトワの左手に当たったボールは、カバーに入っていたマンディの脇をすり抜けてゴールへ。チェルシーが3−0と突き放し、2戦合計スコア（3−4）でも逆転することに成功した。
後のなくなったR・マドリードは78分、マンディとカゼミーロに変えてマルセロとロドリゴを投入してゴールを奪いにかかる。直後にチェルシーがCKからハフェルツが決定的なヘディングシュートを放ったが、これはGKクルトワのスーパーセーブに救われた。
すると80分、左サイドでボールを持ったモドリッチが右足のアウトサイドでファーサイドにクロスを送ると、走り込んできたロドリゴが右足で合わせて1点を返し、2戦合計スコア（4−4）を再びタイに戻す。その後、R・マドリーはナチョが足をつり、センターバックが19歳のラファ・マリンのみという緊急事態を受け、カルバハルをセンターバック回す苦肉の策に打って出る。
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迎えた96分、R・マドリードは左サイドで途中出場のカマヴィンガがボールを回収し、ヴィニススへパス。これを受けたヴィニシウスがゴール前にクロスを送ると、ボックス中央のベンゼマがヘッドでゴール左にシュートを突き刺し、2戦合計スコア（5−4）で勝ち越した。
その後、チェルシーも必死の反撃を試みるが、あと一歩及ばずに試合は終了。R・マドリードの約3倍となる29本ものシュートを放って試合には勝利を収めたが、2戦合計スコアではR・マドリードが5−4で上回り、ベスト4進出を決めた。
【スコア】
レアル・マドリード 2−3（2試合合計：5−4） チェルシー
【得点者】
0−1 15分 メイソン・マウント（チェルシー）
0−2 51分 アントニオ・リュディガー（チェルシー）
0−3 75分 ティモ・ヴェルナー（チェルシー）
1−3 80分 ロドリゴ（R・マドリード）
2−3 96分 カリム・ベンゼマ（R・マドリード）
【R・マドリード】
GK：クルトワ
DF：カルバハル、ナチョ（88分 バスケス）、アラバ、マンディ（78分 マルセロ）
MF：カゼミーロ（78分 ロドリゴ）、クロース（73分 カマヴィンガ）、モドリッチ
FW：バルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウス（115分 セバージョス）
【チェルシー】
GK：メンディ
DF：ジェームズ、シウバ、リュディガー、アロンソ
MF：ロフタス＝チーク（106分 サウール）、カンテ（100分 ツィエク）、コヴァチッチ（106分 ジョルジーニョ）；マウント
FW：ハフェルツ、ヴェルナー（83分 プリシッチ）
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