間宮祥太朗の2面性に「たまらない!」の連続 『ナンバMG5』難破剛の魅力が暴走

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2022年04月14日 06:01  リアルサウンド

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『ナンバMG5』(c)フジテレビ

 間宮祥太朗が主演を務めるドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)の第1話が4月13日に放送された。本作は、筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮祥太朗)が、実はヤンキーをやめて普通の高校生になりたいと思い、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビューの物語。


 ここ最近、1クール前に放送された『ファイトソング』(TBS系)や2021年1月期のドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)では、視聴者をキュンとさせる不器用な役どころが多かった間宮。


 その一方、ファンの中には2015年に放送された『学校のカイダン』(日本テレビ系)での須堂夏樹のようにスクールカーストのてっぺんに君臨するキャラクターや、2019年に放送された『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)での上妻圭右のような少し雑さを持ち合わせたキャラクターが好きな方もいることだろう。二枚目だろうと、三枚目だろうと与えられた役を想像以上に仕上げてくる、それこそが間宮祥太朗の魅力なのだから。


 そんな彼が『ナンバMG5』で演じるのは、筋金入りのヤンキーである一方、普通の高校生になることを願い、家族に内緒で真面目な高校へと通うという役どころ。おとなしいキャラクターとゴリゴリのヤンキー役を同時に楽しめる、ファンにとっては「待ってました!」と言うにふさわしいキャラクターだ。


 そんな記念すべき作品の第1話冒頭、間宮が演じる難破剛は、ライオンのたてがみのように逆立てた金髪ヘアで、真っ白の特服に身を包んだ“THE ヤンキー”姿で登場。大量のヤンキーが野原で荒れ狂うというベタなシチュエーションの中、「おい!」と声を上げ「喧嘩の仕方教えてやっから、どっからでもかかってこい」と宣戦布告して見せた。どうしてだろう。今どき見かけないタイプ、かつ、街で出会っても仲良くなりたくないタイプのヤンキーなはずなのに、真っ直ぐと相手に向かっていく姿には惹かれるものがある。「普通の青春がしたい」という気持ちはわからなくもないが「どうかヤンキーも続けてくれないか」といち視聴者としては、思ってしまうほどに心が惹かれた。


 その一方、家族に内緒で健全な普通へと入学した黒髪の難破剛も眼福。隣の席の深雪(森川葵)に「どっちだ?」と消しゴムをあざとく渡されたシーンでのキョトンとした表情は、筋金入りのヤンキーという設定を忘れさせるほどの子犬顔だった。


 さらに、美術室での剛と深雪のやりとりはたまらない。白百合高校のクラスメイトに迷惑をかけまいと「普通の青春がしたい」と書いた自己紹介カードを剥がし、入部した美術部の活動場所へと訪れた剛。そこには偶然、気になるクラスメイトの深雪がいた。先輩たちのいない部室で2人っきりというシチュエーションの中、剛は突然「好き、だよ?」と一言。結局それは深雪が描く独創的な絵に対する褒め言葉だったのだが、少しためらいながらもいきなり「好き」と言う言葉を口にしちゃう剛はあざとすぎた。深雪が一言、驚いた表情で「え?」と言い、わずかに後ろに引いてしまうのも納得だ。


【写真】わんこと間宮祥太朗


 ヤンキーと真面目、見た目を変えることによって内面を切り替えているように思える剛。しかし、第1話の中では、その二面性が共存するシーンも時折見られた。例えば、ヤンキー1日目の島崎(春本ヒロ)に絡まれた際に、剛は咄嗟に島崎の攻撃を交わし、胸ぐらを掴んで壁へと追い込む。真面目な服装をしながらも目つきが完全にヤンキーな剛におそらくキュンとした人もいることだろう。


 ヤンキーな剛も真面目な剛も、どちらも本当の剛であることには変わりない。今まで生きてきた姿なのか、これからなりたい姿なのかというだけだ。第2話では剛に一目置くヤンキー・伍代(神尾楓珠)とのお泊まりシーンや、イカツイ風貌の大丸(森本慎太郎)の登場もありそうな予感。剛の高校生活が今後どうなっていくのか、第2話以降にも注目だ。


(於ありさ)


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