さすが百戦錬磨の守護神 完全投球の佐々木朗希の後を受けて登板も無安打、無失点

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2022年04月18日 11:30  ベースボールキング

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9回に救援した益田(左)に声をかけられ、笑顔を見せるロッテ・佐々木朗=ZOZOマリン(C)Kyodo News
● ロッテ 0 − 1 日本ハム ○
<4回戦・ZOZOマリンスタジアム>

 10日のオリックス戦でロッテの佐々木朗希が史上16人目となる完全試合を達成し、17日の日本ハム戦でも8回までパーフェクトピッチング。8回を投げ終えた時点で佐々木の球数は102球ということもあり、井口資仁監督は守護神・益田直也へのスイッチを選択した。

 完全投球中の佐々木朗希の後を受けてのマウンド、ロッテ攻撃陣が0−0の8回に走者を出しながら併殺で攻撃が終了、試合が0−0ということもあり、パーフェクトだけでなくゲーム展開上1点も許されない状況、様々なプレッシャーがあるなかで、通算600以上登板する益田はさすがだった。

 まずは、先頭のヌニエスを129キロのシンカーで空振り三振。続く宇佐見真吾も空振り三振で2アウトと思ったが、捕手・松川虎生が弾いてしまい振り逃げでこの日、初めて走者を許してしまう。継投での完全試合はなくなったが、ここで動揺することなく、抑えていくのが百戦錬磨の守護神だ。浅間大基を二ゴロ、アルカンタラを空振り三振に仕留め、1回・17球、0被安打、3奪三振と、見事な投球だった。

 マリーンズファンも、益田の登場曲がスタジアムに流れたときにスタンドにいる多くのファンが、拍手を送っているところも素晴らしかった。多くのマリーンズファンが、佐々木朗希の2試合連続完全試合を見たいと思ったはずだ。1年目から育成計画に沿って大事に育てる成長過程の投手であることを理解し、9回のマウンドにあがる益田へのリスペクトも忘れない。ファンの拍手も、益田の投球の後押しになったのではないだろうかーー。そう感じるくらい益田の気合いの入った投球だった。

 10回に登板した西野勇士が先頭の万波中正に一発を浴びたが、3人の投手で打たれた安打はわずかにこの1本。しかし、ロッテは勝てなかった。打線は3回、4回、9回、10回と先頭打者が出塁したイニングが4度あり、特に9回が満塁、10回も一、二塁の好機を作ったがあと1本が出なかった。

 先週は千賀滉大、伊藤大海、上沢直之と4試合中3試合がエース級の投手との対戦で、ある程度打てないのは仕方がない部分がある。とはいえ、“頂点を、つかむ。”ためにも、こういったエース級を打っていかないことには、1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝も見えてこない。

 打線とともにリリーフ陣も不安定な部分はあるが、守護神・益田が最後にいる現状、勝っている展開で“益田まで繋げば”なんとか勝利に持ち込めるだろう。打線が早いイニングで得点し、先発、リリーフ陣がリードした状態で益田に繋ぐ形を作りたい。

文=岩下雄太

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