ロッテ、不安定な救援陣も…二軍の救援防御率は「2.28」

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2022年04月19日 10:24  ベースボールキング

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ロッテの横山陸人
◆ やや不安定なリリーフ陣

 ロッテは今季ここまで8勝9敗の3位に位置しているが、9敗中5敗がリリーフ投手に負けがついている。17日の日本ハム戦も0−0の10回に登板した3番手・西野勇士が、万波中正に決勝の本塁打を浴び、敗戦投手となった。

 今季ワーストの11失点を喫した16日の日本ハム戦でも、開幕から無失点投球を続けていた小野郁、廣畑敦也がともに失点。守護神・益田直也に繋ぐ“セットアッパー”が苦しむ中、主にヒバインドゲームで投げる投手たちにとっては大きなチャンスだが、結果、内容ともに安定しているのは東條大樹、先週は2試合いずれも走者を置いた場面で登板した小沼健太くらいか。

 セットアッパーの佐々木千隼が一軍に復帰したが、新型コロナウイルス陽性判定を受け再び一軍登録抹消と、リリーフ陣の台所事情は他球団に比べると、やや苦しい。数字にもあらわれており、先発防御率がリーグトップの1.26に対して、救援防御率はリーグワーストの3.92。リリーフ陣の安定により2年連続Aクラス入りしていることを考えると、救援陣の整備は急務だ。


◆ ファームのリリーフ陣は?

 ファームを見てみると、チーム防御率はイースタン・リーグトップの2.78で、救援防御率に限れば2.28となる。ファームで4試合4イニング、被安打0、奪三振5、防御率0.00だった中村稔弥は12日に特例2022の代替指名選手で昇格を果たすと、16日の日本ハム戦に登板し、2イニングを2奪三振、ノーヒットに抑える投球を見せた。

 横山陸人もファームでここまで8試合・8イニングを投げて、被安打5、イニング数を上回る11奪三振、2セーブ、防御率1.13。ストレート中心に力でねじ伏せる投球が多く、同期の佐々木朗希が8回パーフェクトに抑えた4月17日、横山もヤクルトとの二軍戦で1イニング、オールストレートで松井聖、元山飛優を連続3球三振に打ち取るなどパーフェクトリリーフ。与四球を出してしまう登板があるのは少し気になるところだが、8試合中5試合で無安打に抑えるなど、アピールを続けている。

 17日のヤクルトとの二軍戦で先発した土居豪人も、リリーフでの登板では4試合連続無失点中で、与四球もわずかに1つ。奪三振は少ないが、横山と同じように14日の巨人戦ではストレートを15球中13球投げ、打者3人で抑えた。

 サウスポーは山本大貴が防御率4.50、成田翔が防御率5.68と数字だけ見れば、不安定な印象だが、山本は6失点した9日の楽天戦以外での失点はなく、7試合中5試合で安打を許していない。与四球も今季7試合・8イニングを投げて1つ。カットボールで打たせて取るという投球ができている。成田も左打者に対して、4つの与死球はあるものの、被打率.100(10−1)、5奪三振だ。

 昨年は開幕二軍スタートだった東妻勇輔が、交流戦明けの6月18日に一軍昇格すると、そこから一度もファームに落ちることなく、シーズン自己最多の37試合に登板して防御率2.88と活躍した例もある。一軍のリリーフ陣がやや不安定な現状、一軍を目指しファームで腕を振っている投手陣は、いつ一軍から声がかかってもいいように最高の準備をしていきたい。

文=岩下雄太

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  • 下らない数字を並べて調べてやった感出す無能ライター岩下。お前のデータなんか役に立たない
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